アセビ中毒。
春ですね。
桜をはじめ見応えのある花々が咲きそろう季節ですが、アセビもまた、4月にふさわしい花のひとつです。
真珠を連ねたような白い可憐な花ですが、これがヒツジには猛毒なのだとか。
アセビは「馬酔木」と書く。葉を食べた馬が酔ったようになることからきた漢字(当て字)である。
(略)
アセビはツツジの仲間である。ツツジの仲間は、ネジキやレンゲツツジなど、毒をもつものが多い。
ツツジの仲間はあまり大きくならないものが多いので、動物に食べられやすい。このため、毒によって食害者に対して抵抗しているのかもしれない。
もう一冊。
1979年8月、アメリカのカリフォルニア北部シャスタというところでおこった事故は、道に迷った羊たちがアセビの仲間である野生種を食べたものだった。広い牧草地のなかにはまだ野生種が多く生えていたのだった。
(略)
死んだ羊を解剖してみると、胃に葉っぱの断片が残っていた。胃の炎症はは少なかったものの、毒が胃壁の神経系に作用したことがおう吐をひきおこした原因ではないかとみられた。
こんなにかわいい花なのに……。せっかくなので、アップでもう一枚。
ヒツジと中毒に関わる問題については、スイトピーとツツジについてもお話したことがあります。ご参考にぜひ。
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