中央アジアの騎馬競技。
名馬の産地の一つであるキルギスで、獲物を集団で奪いあう競技はキョクボル(蒼き狼の意)と称ばれている。頭と四肢を切り落した山羊を奪いあう伝統的な競技であるが起源は不明である。山羊の屍体は20キロから大きいものは30キロもあり、かなりな体力を要するという。
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南のアフガニスタンでは集団で獲物を奪いあう競技をブズカシといい、「馬に乗った二つのチームが一頭の羊を奪い合って、ゴールにもたらせば一点を得るというルールで、騎馬のラグビーといえる」(寒川恒夫「騎馬のゲーム」『民族遊戯大事典』)ものである。羊は四肢を切り落したものが使われている。
アフガニスタン北部では同様の競技をカラジャイ(同書の松井健氏の報告)と称ぶように、中央アジアの各地では、各々の民族が異なった名前を付けているが同様の競技がある。
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キルギスでは1998年にキョクボル競技連盟が結成され、ルールも定められた。
遊戯の歴史を網羅した「盤上遊戯の世界史」を読んでおりましたら、ポロを扱った一章に、ヒツジを「ボール」にした騎馬競技についての解説がありました。。現在も盛んに行われているスポーツなのですね。
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