羊に牽かれて教会参り
ポルトガルの最北部に横たわる“ペネーダ山脈”を縦断するドライブをしました。山並み全体が国立自然公園に指定されており、普通乗用車ですら対向車とすれ違うのに難儀するほどの細い山道が尾根伝いに通っています。
荒々しい岩肌を見ながら曲がりくねった道のドライブになりました。まるで自動車ラリーの醍醐味を味わうようです。道のりのほぼ中央に位置する“ペネーダ村”に差し掛かったとき、この地には不似合いなほど立派な教会が目に入ってきました。
その教会は巨大な岩山の真下に建っていました。“セニョーラ・ダ・ペネーダ教会”と呼ばれています。以前は、修道士たちが荒行をした教会(修道院)だったそうです。山門を抜けて、長い階段を登って行くと、そこで出会ったのは、なんと、教会へお参りに行く羊たちでした。
「牛に牽かれて善光寺参り」ならぬ、「羊と一緒に教会参り」。参った!参った!参りましたよ、教会へ! なんとも、のどかなお参りになりましたが、こんな僻地に、これほどまでに立派な教会があるとは…、もう一度参ってしまいました。いかにもポルトガルらしい風景の中で、家内安全と交通安全を祈願してきました。相当のご利益があるはずです。
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