山口ニュージーランド村:来月から休園 入場者数低迷、施設も老朽化

 全国各地で農村型観光施設を運営する「ファーム」(本社・愛媛県西条市)は、美祢市のテーマパーク「山口ニュージーランド村」を12月1日から休園することを決めた。入場者数の低迷や施設の老朽化が理由で、3年ほどかけて閉鎖するか再開するか判断する。
 施設は総事業費18億円をかけて90年7月にオープン。30ヘクタールの敷地にレストランや畜舎、ゴーカートやアーチェリー施設などがあり、ヒツジやポニーなどと触れ合えるコーナーが人気だった。
 入場者は91年に42万8000人を記録したが、その後は減少傾向が続き、ここ数年間は14?15万人。昨年は過去最低の11万7000人だった。また、施設が老朽化して大規模な改修の必要にも迫られているほか、昨年は相次ぐ台風で遊具や農園などに被害が出た。
 従業員30人のうち、正社員10人は他のグループ施設に配置換えし、パート20人は解雇する。園内で飼育する動物は県外の施設に移動し、要望があれば地元に売却する。


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