「モロッコへ行こう」
やはりマーケットは生鮮が楽しい。
生きている羊にもたくさんお目にかかることになるのだが、肉の市では羊が太ももは太もも、胴体は胴体とばらした単品を売る小店がぞろぞろ並んでいる。
店といっても壊れそうなおぜんの足を上にのばしてテントを張った、屋台ともいえないほどの簡便なものである。
その店先に誰がやったのか、まるで脱いだばかりの靴のように、足がちょんと揃えて置いてあった。
そこで羊が足を脱いで店に上がっていったようで、怖くておかしい。
前にご紹介した池田あきこの「ダヤンのスケッチ紀行 英国とアイルランドの田舎へ行こう」の前作。シリーズ一作目です。ベルベルのマーケット探索のお話に、なんだかたいへんなことがさらりと。
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