抱朴子 登渉篇
およそ仙道を修行し、仙薬を煉ろうとする者、それに戦乱を避け隠棲する者、すべて山に入らぬものはない。しかし山に入る法を知らないと、禍いに遇うことが多い。 (略) 西王母(仙女の名)と自称する者は鹿である。辰の日に雨師(雨の神)と自称する者は龍である。河伯(河の神)と自称する者は魚である。 (略) 未の日に主人と自称する者は羊である。 (略) 子の日に社君と自称する者は鼠である。神人と自称する者は蝙蝠である。丑の日に書生と自称する者は牛である。これらの物の名を知ってさえいれば、悪戯をすることはない。
「抱朴子 内篇」は、4世紀初めの中国で葛洪によって著された仙人マニュアルです。巻十七の「登渉篇」は、修行のために山へ入ろうとする仙人志願者のための心得ですが、どうも山では、日替わりで妖怪が現れるようです。未の日には羊の怪が。・・・どんな悪戯をするんでしょう。
ちなみに、この葛洪の従祖父葛玄は、あの左慈仙人の弟子にあたります。血筋ですね。
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