鍬形恵斎 「鳥獣略画式」
寛政七年(一七九五)十二月に日本橋の書肆申椒堂須原屋市兵衛から出版された鍬形恵斎の『略画式』と題された絵本は、初心者のための略画法の解説と手本の絵本で、江戸寛政・享和・化政期の人気の著作として、大いに世に迎えられた。のちに「略画式の恵斎」と言われるようになった最初の出版物で、(略) 「形によらず精神を写す。形たくまず、略せるを以て略画式と題す」と序文の中にもあるように、これこそが恵斎の略画の本質を言い表していると言ってもいいだろう。そしてさらに、この本の各部分がさらに分離独立して、この後の恵斎略画式シリーズに発展していったのである。
江戸後期の絵師鍬形恵斎の描いた羊です。丸いです。
福岡大学図書館内にデータベースがありましたので、こちらに → 福岡大学図書館 内 和本の美
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