バタリング・ラム

Ram ― <雄羊>
Ramは螺旋状に曲がった角が特徴的な羊の雄である。雄羊はこの角で、敵と見れば相手構わず突っかかってゆく。 (略) 古代人は、このような角で突く雄羊の姿を見て、建物の門や壁やドアを破壊する破城槌(batterring-ram)を考えついた

英文学関係の事典で「雄羊」をひいてみました。
好戦的な雄羊については、「Zidane’s Pet」を称するたいへんな映像をご紹介してますが、古代人(古代ローマ人のことかと)の破城槌は、門にぶつかる先端が羊の頭の形をしていたらしいです。牡羊って、そこまで・・・?
ちなみに、破城槌とは下のようなものです。

破城槌

あと、塩野七生「ローマ人の物語」に、「牡羊(アリエス)」と呼ばれる破城槌が出てきますので、そちらも引用。

「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」 挿絵
この要害の地に、敵はこもって出てこない。現状を打破するにはローマ軍の技術力を活かすしかないとカエサルは考える。工兵に一変した軍団兵たちによる、大仕掛けな攻城兵器づくりがはじまった。「移動回廊」がつくられ「移動塔」がつくられ、「牡羊」と呼ぶ破城槌もつくられた。
(略)
だが、カエサルは答える。「わたしが敵を許すのは、その敵に許される資格があるからではなく、それがカエサルのやり方であるからだ。もしも『牡羊』が城門をたたく以前に降伏の申し出がなされていたのであったら、武装解除なしの降伏でも受け容れていただろう。

ひつじ話

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