「誹風柳多留」の羊イメージ

モウ禁紙すると羊の喰たをれ      (一六四篇・17)
貼り交せの屏風羊の五もく飯      (一六七篇・23)

江戸中期から幕末まで、延々と刊行されつづけた川柳集「柳多留」には、そこから江戸の人々の考え方や暮らしぶりを読み取る楽しみがあります。さて、当時の人は羊をなんだと思っていたのかというと、どうやら「紙が好きな動物」というものだったようです。禁酒ならぬ禁紙。短冊などを色々貼りあわせた屏風は、羊にとっての五目ご飯。・・・・元凶(?)は、やっぱり「和漢三才図会」なんでしょうか。

ひつじ話

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