黒海関、スターリン愛飲 世界最古のワイン

ひつじ話

 グルジア人スタッフの責任者、デビッド・ノザーゼさん(30)によると、東西冷戦下の入手は大変だったらしい。西側のワインの輸入が制限されていた時代とあって、誰もが競うようにグルジア産ワインを買い求め、深刻なワイン不足が起こった。
 そこで店頭に現れたのが、グルジア産をかたる正体不明のワイン。「まずくて、店で買ってはいけないと言われていました」とノザーゼさん。グルジア市民は当時、自宅で作ったり、知人に分けてもらったりして、「本物」をひそかに味わっていたという。
 ワイン発祥の地を自負するグルジアの人々は、容器にもこだわる。館内には、模様や形に工夫を凝らした陶器のボトルが並ぶ。パプナシビリさんは「尊敬する人が訪れたり、祝い事をしたりする時には、グラスではなくて羊や牛の角でワインを飲むのが私たちのしきたり」と話す。

グルジアで牛の角を使っているレポートはいくつか見つけましたが、残念ながらヒツジの角を使っているものは見つけられませんでした。

記事を読む   黒海関、スターリ ...

金毛に輝く空飛ぶおひつじ

ひつじ話

空飛ぶ金色の羊
≫空飛ぶ金色の羊
 哀れに思ったゼウスは伝令神ヘルメスに命じて、毛が金色に輝く牡羊をプリクソクとヘレー兄妹のところに送らせました。
牡羊は二人を背に乗せると大空高く昇り、テッサリアを後にして黒海の岸コルキス目指して矢のように飛んで行きました。
ものすごいスピードの金毛の羊に、兄妹はつかまっているのがやっとです。
その時激しい突風が兄妹の吹いてきました。
その風にあおられてヘレーは、ヨーロッパとアジアの堺にある海峡に落ち溺れ死んでしまいました。
後にギリシャ人達は、ヘレの名にちなんで『ヘレスポントス海峡』(ヘレーの海、今のマルマラ海)と名付けました。
≫幸せと繁栄を呼ぶ金毛羊
 プリクソク一人は、尚も羊に乗せられたままコルキスまで運ばれました。
そこで国王アイエテースから暖かい歓迎を受け、王女カルキオペを妻として迎える事になりました。
プリクソクは金毛の牡羊を感謝の印として大神ゼウスにささげた後、その金毛を皮は末永く国の宝とされ、コルキスの国に繁栄をもたらしました。
王はその金毛の皮を軍神アレスの森のかしの木に掛け、昼も夜も眠らないという恐ろしい火竜セコヴィアに守らせました。
おひつじ座は王子の命を救った金毛羊の魂が、大神ゼウスによって空にかけられ星座になったものと伝えられています。

記事を読む   金毛に輝く空飛ぶおひつじ

平和なアンマンで隣国を想う

ひつじ話

 一年中、暑くて乾燥していると思われがちな中東だが、ヨルダンにも四季があり、やっと寒く冷たく暗い冬が去り、春が訪れてきた。アンマン在住の日本人と話すと必ず家の寒さレベルが話題になるくらい、冬の間は隙間(すきま)風などで室内の寒さが想像以上につらかった。
 しかし、冬の雨がもたらした緑や花々がきれいな今頃、人々は郊外でバーベキューやピクニックを家族と楽しみ、アンマン市内でさえ、緑を求めて羊やヤギの大群が、羊飼いに導かれて大通りを渡っていたりする。首都の高級住宅街とされるところでも、その一角の空き地の草をはむ羊の群れは何とものんびりとした平和な光景であり、遠くバグダッドの混乱が別世界のようである。そんなアンマンで、バグダッドの人々に思いをはせながら、その活動を後ろから支える日々を過している。
高級住宅街の羊
高級住宅街の羊

記事を読む   平和なアンマンで隣国を想う

田畑再生へ、今度はヒツジ放牧 岩国市が実験

ひつじ話

 ■来年度事業化目指す
 田畑の再生を図るため、ヒツジに休耕地の雑草を食べさせるユニークな放牧実験を、岩国市が始めた。市内には二アール以下の休耕地が多く、現在の牛を使った放牧は二十アール以上が対象のため、ヒツジに目をつけた。県内では初めてで、市は来年度の事業化を目指している。
 趣旨に賛同した山口県田布施町の田布施農高から雌の一頭を借り、長野、田原、天尾の三地区で順番に取り組む。一?一・五アールの荒れ地をさくで囲み、約一カ月間、放牧する。
 最初の放牧地は、長野の農業岩重辰彦さん(64)所有の約一・五アールの休耕田。十九日に放牧されたヒツジは、旺盛な食欲で雑草を食べた。岩重さんは「予想以上に食べますね。整地が楽になり、高齢の農家には大助かり」と歓迎する。
 市は昨年、JA岩国市などと共に県が進める「山口型放牧」を試験的に導入。牛二頭を二週間放ち、約二十五アールが整地されるなどの効果があり、本年度から事業化した。二十アール以上の休耕地の所有者やグループを対象に、二頭を七千円で貸し出している。
 農家からは「牛を借りるには土地が狭い」「牛は臭いなどに抵抗があり、近所に受け入れられにくい」などの指摘があり、市は一回り小さいヒツジの導入を農家に提案。三地区が応じ、岩重さんは野犬などからヒツジを守る小屋も作った。
 市は「ヒツジなら導入しやすいはず。農地の復旧、さらに作付けへとつなげたい」としている。
ヒツジの放牧実験
【写真説明】岩重さんの休耕田で始まったヒツジの放牧実験

記事を読む   田畑再生へ、今度 ...

日本志向の農産物

ひつじ話

 「タスマニア○○」
 「クインズランド○○○○」
 「オーストラリアン・ライス○○○○○」
 さて、この空欄にはどんな言葉が入るでしょう?
 答えは、ソバ、ワギュー(和牛)、コシヒカリ。豪州で生産される、日本原産品種の、ほんの一例だ。
 日本は今や、世界屈指のグルメ大国。消費者は、おいしいものには金を惜しまない。世界中の農業生産者にとっては夢の市場だ。
 オーストラリアは、米国、中国などの競争相手を横目に、「日本人が好む物を作る」戦略で日本市場にしっかり食い込んでいる。最も手堅いのは、日本人が食べている品種をそのまま作ること。かくして、米やソバ以外にも、うどん、緑茶、高級果実(サクランボの佐藤錦など)、海産物など、日本特有と見られた食材まで今では豪州で育つ。
□ ■
 「私たちの農産物、食品を一言で表せば『品質』。これだけはどの国にも負けません」。万博関連の催しで来日したクインズランド州政府のピーター・ビーティー首相は胸を張る。
 オーストラリア駐日大使館によると、豪州農業の「目指せ、日本」志向はすでに1980年代には本格化していた。日本市場は、味覚だけでなく、安全性についても、世界で最も厳しい。そこで売れるなら、世界のどこでも通用する――。豪州農家は日本市場に食らいついた。
□ ■
 この日本志向の原点は、一人の日本人移民にあった。最初に豪州で米を栽培したのは、四国松山藩出身の高須賀伊三郎(穣)(1865?1940)だ。
 高須賀は若くして米国に留学。衆議院議員にもなった。1905年、40歳で妻と二人の幼い子どもを連れ、豪州に。同国が大量の遊休地を抱えながら米を輸入していることに着目。翌年、日本から持ってきた米の種子をマレー川沿いのスワンヒルの土地にまき、単身、米栽培に着手した。
□ ■
 それからの苦労は、伝説である。芽がヒツジに食われて全滅したり、洪水ですべてを流されたり。それでも独力で堤防まで作り、5年後の年、初収穫に成功した。この堤防は後年「日本堤」と呼ばれ、高須賀の挑戦は、豪州の農業関係者の間で不朽の業績となった。
 万博豪州館は、期間中、州ごとにイベント週間を設け、各州の食材をたっぷり紹介する。「『豪州はおいしい』を体感して欲しい」。ビーティー首相はどん欲に訴える。

記事を読む   日本志向の農産物

追悼 奈良岡正夫・古川武治展

ひつじ話

tuitou1.jpgtuitou2.jpg
平成17年4月9日?5月22日
  平成16年、弘前市名誉市民の奈良岡正夫・古川武治両氏が相次いで逝去されました。
  奈良岡正夫氏は、明治36年生まれ。独学で絵を学び、戦前は各種公募展で入賞を重ねましたが、戦後は一貫して日展を発表の場とし、昭和54年には青森県出身の洋画家として初めて日展参与に就任しました。氏は、山羊の画家として知られていますが、郷土の風景やねぷたまつりを題材とした作品も多くあります。百歳を越える長寿をひたすら絵の道に精進し、亡くなられる2日前まで絵筆を握っていました。

記事を読む   追悼 奈良岡正夫・古川武治展

モンゴルの野生ヒツジ“アルガリ”

ひつじ話

?絶滅に瀕している野生ヒツジの個体数減少を食い止めるための行動と生態の調査?
プロジェクト概要
 アルガリは良く目立つ、螺旋状の角を持つ世界最大のオオツノヒツジです。彼等は中央アジアの寒くて乾燥した草原や山岳地帯に生息しています。この威厳を感じさせる哺乳類は個体数が減少していると考えられ、生息地全域で絶滅危惧種か絶滅の恐れのある種としてリストアップされています。
10年前に始まったモンゴルの民主化は家畜数と密猟の両方を増やす結果となりました。つまり食肉を得ようとする自給自足の猟師と漢方薬の材料となる角を狙う商業的猟師、この両方が密猟をしているのです。獲物を記念品とするような合法的な猟もアルガリの死亡率を上げています。それにもかかわらず、これまでのところ、ハンターが払う高額な料金はアルガリの個体数保護にほとんど役に立っていません。
アルガリを保護するには、保護と管理に関する勧告を推進できるようその行動と生態をよりよく知ってもらうことが必要です。
reading.jpg

記事を読む   モンゴルの野生ヒツジ“アルガリ”

5歳の子供にはにはポニー代わり! 英国一大きな羊「グリフ」!!

ひつじ話

体重約127キロ、鼻先から尻尾までの長さが約183センチという、5歳の子供ならポニー代わりに背中に乗って走れるほど大きな羊「グリフ」が、英国の大衆紙「デイリー・メール」で紹介され、その大きさは英国一、また、世界一ではないかとみられていることが伝えられた。
イースト・ヨークシャーのビヴァリーで牧場を経営するボブ・リチャードソンさん(62)の4歳になる雄羊「グリフ」は、19世紀中頃にコッツウォルズ種とハンプシャー種をかけあわせて作られたオックスフォード種の羊であるという。
この種は豊かな羊毛と頑丈な体をもつことで知られ、19世紀から家族代々羊の飼育をしてきたというリチャードソンさんは、食肉用としてより、羊毛の生産に使われていると説明。グリフはその良質な羊毛と体の大きさでこれまで幾度もコンテストで入賞、その羊毛ははるか日本にまで輸出され、布団用のマットレスの原料にされているほか、グリフ自身も種付け用の羊として他の牧場から引っ張りだこで、年間約25頭のメス羊との交配により、約80匹の子羊の父親となっているという。
リチャードソンさんによれば、グリフは他の羊と違って、感情表現が豊かで、言うことをきかない時もきちんと言いきかせてやれば理解するという。
グリフに会うのを誰よりも楽しみにしているのは、リチャードソンさんの5歳になる孫サミュエル君で、牧場を訪れる度にサミュエル君はグリフの背中にまたがり=写真、グリフもまたサミュエル君と遊ぶのを楽しんでいる様子という。
seep.jpg

記事を読む   5歳の子供にはに ...

逃げて隠れて6年間

ひつじ話

ウェリントン――人口400万人に対し羊4200万頭のニュージーランドで「あれは……何の生き物?」と発見者の度肝を抜いた、羊の「シュレック」が28日、遂に6年分のこんもりした羊毛を刈り取られた。首都ウェリントンから全国生中継されたチャリティー・ショーで、シュレックはおとなしくあおむけにされ、羊毛刈り全国チャンピオンの手にかかった。わずか20分で刈り落とされた27キロもの羊毛は、小児ガン患者支援基金のため、ネットオークションにかけられるという。
ニュージーランド南島の牧場で今月初め、シュレックは発見された。牧場の作業員が小高い岩場に、見たこともない不思議な生き物を発見。あれはなんだと騒ぎになり、よく見てみると、伸びに伸びた羊毛でこんもりモコモコ状態になった雄のメリノ種羊だということが判明した。いつの間にか群れから「ひとり」離れて、広大な牧場敷地内の岩山で暮らしていたと思われている。
大々的なチャリティー・ショーで一気に27キロ分の羊毛を刈りとられたシュレックは、体のバランスが取りにくい様子で、少しフラフラ。間もなく訪れる南半球の冬に備えて、ショーの主催者は名前入りのメリノウール・コートをシュレックに進呈していた。

記事を読む   逃げて隠れて6年間

続報・超毛深いヒツジの中に人は居たか。

ひつじ話

超毛深いヒツジ、遂に毛を刈ることに(ちょいキモ)で紹介したニュージーランドのメリノ羊シュレックの毛刈り式が現地時間の28日に行われた。
映画「シュレック」のキャラクターから名づけられたこの羊は6年間、毛刈りから逃げ回っていた9歳の羊。今回ようやくつかまって、数百人の観衆が見守る中、毛刈りチャンピオンの手によって毛が刈られた。
毛刈りに要した時間は25分。電気バリカンを使わず昔ながらの特大ハサミでシュレックの毛は刈られた。このウールはおよそ27.5キロで380メートルあった。
シュレックのウールから20着分のスーツが作られる見込みだが、今や世界的有名ヒツジになったシュレックのウールは子供のためのチャリティオークションに出品されるという。
この種のヒツジは標高1500メートルの高さの山脈で洞窟に隠れながら植物を食べて暮らしている。冬は厳しい寒さになるが、ニュージーランドではこれからが冬になるため、シュレックは特注のメリノウールで作ったジャケットを着て越冬することになる。
hairsheep_after.jpg

記事を読む   続報・超毛深いヒ ...

超毛深いヒツジの中に人は居たか。

ひつじ話

30キロほどの羊毛を蓄えたメリノヒツジの“シュレック”がニュージーランドで話題になっている。
この“シュレック”と名づけられたヒツジは9歳になるが、6年もの間、羊飼いから逃げ“毛刈り”を免れてきた。
20センチ以上もある毛で全身が覆われて、体がほとんど見えないため、熟練した技術を持つことで有名なダニエルさんの手で刈られることとなった。ダニエルさんによると、このシュレック1匹の羊毛から、高級で有名なメリノウールの男性用スーツが20着仕立てられるほどの量がとれるという。
この超毛深いヒツジ・シュレックの毛刈り式は、日曜日の夜に行われる予定で、飼い主のジョンさんによると、動物のドキュメンタリーとしてシュレックの毛刈りを取材したがっているテレビ局から連絡があったという。また、毛刈りをすればチャリティ用に金銭を寄付するとの申し出もあったという。
hairsheep.jpg

記事を読む   超毛深いヒツジの中に人は居たか。

チュニジア料理 ハンニバル

ひつじ話

羊を食べる会
今年は羊年なので、というわけでもありませんが、羊肉を食べる会を何回か催してきました。今回はその特大バージョン、ということで、お店を借り切って羊の丸焼きを食べる会です。

さて、開催場所は新大久保のチュニジア料理 ハンニバルです。
ここは日本で唯一のチュニジア料理専門店。クスクスも絶品。それから卵入りの春巻みたいな揚げ物もおすすめ。羊にこだわらない人もぜひ行ってみてください。オーナーのモンデールさんも愉快な人です:)
けっこう混んでいるので予約がおすすめ。

こちらの方は45人?で食されたようですが、うちの知人は15人ほどで一頭丸焼きしたらしいです。
どんだけ食ったんだアンタら。
(3倍? 3倍食べたの?)
AYAYA’s Diary

記事を読む   チュニジア料理 ハンニバル

国交30年、相互理解は途上

ひつじ話

 モンゴル(内モンゴルでなく、モンゴル国の方)のジョークを一つ。
 日本人相手に「モンゴルで自分の羊を飼おう」と羊を売り、代金と引き換えにまず写真だけを送る商売があった。本人がモンゴルを訪れた時に実物を渡すという。ある男が知人の羊を片っ端から写真に収め、日本に送り代金を取っていた。送られた写真を毎日眺めていた日本女性がついに羊を見にモンゴルに渡った。慌てた「羊売り」は知り合いの群れから手当たり次第に羊を捕まえて見せたが、彼女は写真と違うという。どうしても写真に収められている自分の羊をと求め、ついにトラブルに発展した。
 これがなぜジョークなのか。羊に対するモンゴル人と日本人の考え方が違うのだ。牧畜民であるモンゴル人にとって羊は財産という意味合いが大きく、暮らしそのものである。一方、日本人の多くは羊を可愛いペットだと思っている。モンゴル人から見ると写真の羊に愛情を寄せ、半年間も眺め続けていた日本人が不思議に思われたに違いない。

写真の羊は、どこかの時点で食べられてしまった?
それにしても、見誤ることなくひつじ個体識別ができる愛情というのも凄いです。

記事を読む   国交30年、相互理解は途上

数百頭の羊を率いていく純白の犬

ひつじ話

ristolas4b2.jpg
ristolas4b2_2.jpg

 羊の群れが近づいてきます。
 先頭を歩いている真っ白な大きな犬、堂々としています。のっしのっしと列の前を歩き、「今から行列がお通りだ。おまえ達、わきに寄るように」と言っているようです。そして牧童達よりずっとえらそうに見えます。
 たった2人の牧童と数頭の犬に率いられた数百頭の羊たちは、このビデオカメラをものめずらしそうに時々見上げながら、村への橋を渡り、対岸の大きな建物に入っていきます。乳搾りの場所なのでしょう。

記事を読む   数百頭の羊を率いていく純白の犬

PAGE TOP