雄羊の頭 1928年
マスコットはスカットル(ボンネットと車室をつなぐ部分)かラジエーターキャップ部分に装着されました。
価格は当時大きな作品で約7ポンド、小さな作品は約3ポンドでした。
今現在の価格に換算すると10万?20万円くらいに相当するのではないかと考えられます。トヨタ博物館 内 ルネ・ラリックカーマスコット展示室パンフレット
交通機関の発達と伴に旅行やスポーツが社交生活に取り入れられた1920年代の後半から30年代にかけて、ラリックは自動車のボンネットを飾るカーマスコットや豪華列車、大西洋横断豪華客船の内装など交通関係の仕事を手掛けました。
当時の自動車はラジエーター・グリルがフロントに露出していて、冷却水を注ぎ入れる注ぎ口のキャップの上に車種を象徴するマスコットをつけることが流行りました。
ラリックのマスコットはガラス製で特定の車種を想定したものではなく、オーナーの好みによってどんな車にもつけられる個性的なアイテムでした。
先日、牡羊のランプをご紹介したルネ・ラリックの作品をもうひとつ。
トヨタ博物館に常設展示されているコレクションを見学に行ってきたのですが、猪や馬のマスコットと同じケースに飾られてました。ので、おそらく猪突猛進のイメージで作られたものではないかと。