ドルドレヒト出身のボルは、レンブラントの比較的初期の弟子のひとりである。
(略)
本作品はボルの比較的初期に属すもので、1646年のものと考えられる。
ボルの作品の中でも、最も直接的にレンブラントの影響が見られる作品である。
「アブラハムの犠牲」は、レンブラントの周辺でしばしば描かれた主題である。
無論、本作品に直接の想を与えたのは、レンブラントの同主題である。「レンブラントとレンブラント派―聖書、神話、物語」展カタログ
レンブラント・ファン・レインの弟子であるフェルディナント・ボルの「アブラハムの犠牲」(「イサクの犠牲」)です。
以前レンブラント工房の「イサクの犠牲」をご紹介してるのですが、そちらを描いた可能性が高い弟子として、このボルが挙げられているようです。
というわけで、せっかくなので、羊はいませんが、レンブラント自身の「イサクの犠牲」も下に。
「イサクの犠牲」テーマについては、こちらで。
レンブラントの弟子つながりで、アールト・デ・ヘルデル「神殿の入口」も。