野生動物の狩猟を行う権利が中国で初めてオークションにかけられることになった。オークションへの参加が認められるのは外国人だけとの報道もあり、インターネット上で実施されているアンケートでは反対意見が圧倒的だ。北京青年報などが伝えた。
オークションは国家林業局の委託を受けて、四川省の成都市で13日に実施される予定。狩猟の対象となるのは四川省、新疆ウイグル自治区、青海省、甘粛省、陝西省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、湖南省などに分布するヤセイヤク、アルガリヒツジ(盤羊)、バーラル、アカシカ、オオカミなど14種、計289頭。
狩猟の基本価格はオオカミが最も安く1匹200ドルで、最も高いのが1頭4万ドルのヤセイヤク。北京青年報は「13日のオークションは外国人のみを対象にして行われる」と報じている。
インターネットの大手ポータルサイト「捜狐」は、この問題に関してアンケートを実施している。10日午前11時40分(日本時間)の時点でのべ3567人が参加。「良いことだ。野生動物のバランスを保つために役立つ」との回答が4.52%、「反対だ。中国は適度な狩猟を行う段階にまだ達していない」が43.60%、「よくないと思う。乱獲などの懸念が拭い去れない」が11.64%、「不満だ。なぜ外国人にのみ狩猟を認めるのか」が39.64%などとなっている。
野生動物保護協会の担当者は「狩猟は虐殺ではない。野生動物保護法の枠内に限定されたものとなる」とコメントしている。
アルガリ(盤羊/Ovis ammon)は(絶滅)危急種(VU A2cde)……らしいんですが中国はおおらかというか適当というか。狐狩り禁止された英国の人に怒られそうです。
上記の記事では触れられてませんが、アルガリなどへの外国人狩猟自体は1985年から行われている模様。
新疆のアルタイ地区では、それまでに毎年地元の狩猟者の手によって殺された盤羊が百頭以上に達していたが、渉外狩猟が始まった後に、違法狩猟が少なくなり、外国人狩猟者の捕獲頭数を加えても、毎年減少する盤羊は十頭にも至らないありさまである。
いや、減ってちゃ駄目なんじゃないでしょうか?