体重約127キロ、鼻先から尻尾までの長さが約183センチという、5歳の子供ならポニー代わりに背中に乗って走れるほど大きな羊「グリフ」が、英国の大衆紙「デイリー・メール」で紹介され、その大きさは英国一、また、世界一ではないかとみられていることが伝えられた。
イースト・ヨークシャーのビヴァリーで牧場を経営するボブ・リチャードソンさん(62)の4歳になる雄羊「グリフ」は、19世紀中頃にコッツウォルズ種とハンプシャー種をかけあわせて作られたオックスフォード種の羊であるという。
この種は豊かな羊毛と頑丈な体をもつことで知られ、19世紀から家族代々羊の飼育をしてきたというリチャードソンさんは、食肉用としてより、羊毛の生産に使われていると説明。グリフはその良質な羊毛と体の大きさでこれまで幾度もコンテストで入賞、その羊毛ははるか日本にまで輸出され、布団用のマットレスの原料にされているほか、グリフ自身も種付け用の羊として他の牧場から引っ張りだこで、年間約25頭のメス羊との交配により、約80匹の子羊の父親となっているという。
リチャードソンさんによれば、グリフは他の羊と違って、感情表現が豊かで、言うことをきかない時もきちんと言いきかせてやれば理解するという。
グリフに会うのを誰よりも楽しみにしているのは、リチャードソンさんの5歳になる孫サミュエル君で、牧場を訪れる度にサミュエル君はグリフの背中にまたがり=写真、グリフもまたサミュエル君と遊ぶのを楽しんでいる様子という。