クロードの風景画は近代の西洋風景画全体に広範な影響を及ぼした。
その画風ならびに理念は、イタリア絵画に継承されただけではなく、一般的にはむしろ17世紀オランダ風景画の自然主義を継承したとされるフランスのバルビゾン派の絵画から、大西洋の向こうアメリカのハドソン・リヴァー派の作品にまで反映されている。
だが、その影響がもっとも明確な形で現れているのは何といっても18世紀から19世紀にかけてのイギリス風景画であろう。
「エジプト逃避途上の休息」と「パリスの審判」をご紹介しているクロード・ロランの「ヤコブとラバンとその娘たちのいる風景」です。
ヤコブとラバンと娘のお話は、ラファエッロの聖書などを。
引用にある「イギリス風景画」については、ゲインズバラの「羊飼いのいる山の風景」やコンスタブル「麦畑」などをご参考にどうぞ。