世界中にブームをまき起こした“安野の旅の絵本”、いよいよイギリス編です。古い歴史の街並みを背景に、ピーター・パンからビートルズまで人気者も総登場。
安野光雅 「旅の絵本 ?」
「中世の城日誌―少年トビアス、小姓になる」
夕陽が射すなか、代官が畑のまん中に立ち、鎌を高く放り投げた。
その鎌が落ちた所までのあいだに、麦の束を置いて輪を作る。
その輪の中心に、代官がメスのヒツジを連れていき、放す。
デイビッドがぼくに、動かずにそっとなりゆきを見守るよう言った。
「もしヒツジが、おん鶏が鳴くまでのあいだ輪の中におとなしくいたら、そんときはおれたちがあのヒツジをもらえるんだ。」
デイビッドは小声でおしえてくれた。
「だがよ、もし、輪からでちゃったら、そんときはあそこの食卓にのっちまうんだ。」
そう言ってデイビッドはお城の方角を指差した。
13世紀イギリスの城で小姓をつとめる少年を主人公にして描かれる、中世の生活誌です。引用は、「刈り入れを手伝う」との副題がついた9月はじめの風景。領主と、麦の刈り入れを賦役として課された領民たちとの間で行われる、刈り入れのあとの「お楽しみの行事」の場面です。
こちらの本については、ak様から情報をいただきました。ありがとうございます。
カレルチャペック紅茶店 ウェルカムティー
和風テイストの上品な味。ふんわりとした桜の香りが気持ちを穏やかにしてくれます。新キャラクターのビリーとメリーが、春を運んでくるような華やかなデザイン缶入り。
先日のえいこく屋さんに続いて、紅茶専門店のひつじグッズをもうひとつ。カレルチャペック紅茶店の春の紅茶です。
こちらでは、他にもこんなひつじがいるようです。
お子様のお誕生の喜びを伝える紅茶とお菓子のギフトセット。お祝いのお返しに大変人気です。紅茶缶には、お子様のお名入れを承っています。
安野光雅 「旅の絵本 ?」
美しい町並み、そして隠された遊び絵の発見! トスカーナの丘陵地帯から始まるイタリアの陸や村や町の風景に、イエスの生涯、さまざまな名画、物語などが隠されています。旅の絵本の第2弾、イタリア編。
安野光雅の「旅の絵本」シリーズの一冊です。全21場面のイタリアの風景のうち、「場面2」にひっそりと新約聖書の受胎告知のシーンが。巻末の解説によればフラ・アンジェリコの絵がモデルとのこと。これかな?
えいこく屋紅茶店 十二星座の紅茶
先月、覚王山まで仔羊ケーキを買いに行ってきたんですが、じつはもうひとつ、同じく覚王山の紅茶専門店「えいこく屋」で入手したひつじグッズがありまして、このたびはそれをご紹介。
あなたの星座が輝くとき、生産された紅茶です。あなたと紅茶のめぐり合いは、きっとすてきなティータイムになると思います。広い宇宙に輝く、あなたの星座に思いをはせながら、香り高い紅茶をお楽しみください。
えいこく屋の紅茶は、それぞれの産地でオークション及び茶園直接のプライベートオファーで直輸入したものです。生産月はその時々に確認したものです。紅茶には産地によってクオリティーシーズン(最もおいしい時期)があります。できる限りシーズンのピーク時の紅茶を輸入しています。
ラベルに十二星座の絵が描かれた紅茶のシリーズから、「牡羊座 3/21?4/19」を。
家に帰ってからいれてみました。ほかほかー。
「ついらくした月」
月が地球に墜落、大西洋は陸地になり、洪水が巻き起こる。かろうじて生き残った人々は平和な世界を築こうとするが、月に大切な資源がたくさんあるとわかると…。大異変をテーマに、性懲りもない人間の愚かさを風刺した作品。
竹本泉のマンガには意外と羊がいない話をしたのはずいぶん以前のことですが、児童文学の挿絵で、それを見かけてしまいました。
岩崎書店の冒険ファンタジー名作選の中の一冊です、が、なんかすごいラインナップですね。このシリーズと出会う小学生がうらやましいかも。