「中村コレクション秘蔵の名品 コロー、ミレー バルビゾンの巨匠たち展」カタログ「夜明けの羊舎」をご紹介したことのある、シャルル=フランソワ・ドービニーの「夕日」です。
ドービニー 「夕日」
いせひでこ 「雲のてんらん会」
もこもこと空の牧場を歩いていくひつじたち。
あの子もどこかにかくれているよ。
いせひでこの絵本です。疲れたときや眠れない夜に、そばにあると嬉しいような、そんな一冊。
こちらは、カーター卿さんからタレコミをいただきました。いつもありがとうございますー!
ザンセツソウとレディ・トラベラー
長いスカートと、日焼けを防ぐための日傘や帽子で鎧った十九世紀のレディ・トラベラーは何千マイルも旅をした。それも手紙や日記をしたため、絵を描き、さまざまなものを観察し、植物を採集し、伝道につとめ、珍しい品の収集を行ないながらである。
(略)
ニュージーランドも寒くて、リューマチがぶりかえしたうえに歯肉膿瘍になり、せっかくダニーディンに住むいとこのジョン・エニスを訪れたのに、あまり楽しめなかった。
彼はマリアンヌのためにめずらしい“ザンセツソウ”の標本を集めてくれていた。
vegetable sheep(植物の羊)という英語名をもつこの草は、小さな花が岩の上に固まって咲いている様子が山腹に寝そべっている羊にそっくりだった。
彼女はそれを本国に持ち帰り、チャールズ・ダーウィンのお土産にした。
※ザンセツソウ キク科ラウリア属の植物。ニュージーランドとオーストラリアに約二十五種が分布。ほとんどのものが白毛に覆われ、苔状に生える。羊の牧草として重要であるといわれる。日本にも古くから導入され「残雪草」の名で山草店で売られている。
ヴィクトリア朝のイギリスに輩出した女性旅行家たちの伝記集から、キューガーデンのギャラリーで知られるマリアンヌ・ノースに関する一章を。先日ご紹介したザンセツソウが本国へのお土産になってます。
トラキアのリュトン
頭部は卓越せる技術で造形されている。鼻孔部分は表面が非常に流麗で、柔毛は同心円文で表されている。「バルカンに輝く騎馬民族の遺宝―古代トラキア黄金展」カタログ