コバン墓地遺跡出土 雄羊頭部形下げ飾り

ひつじ話

雄羊頭部形下げ飾り
コバン墓地遺跡(北オセチア)(?)
紀元前一千年紀前半
ブロンズ 鋳造 高さ5.8センチ

 「エルミタージュ美術館名品展 ─生きる喜び─」カタログ 

コーカサス地方、コバン文化の青銅の装飾品です。

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ヘッセ 「ハンネス」

ひつじ話

翌日彼は二人の連れとともに出かけ、羊飼いを探し、そして辺ぴな荒野に彼の姿を見つけた。
羊飼いは兄を愛想よく迎え、パンとミルクをさし出し、彼と家族の具合を尋ねた。
それで兄は、ひどい言葉を述べる前に、羊飼いの態度にひどく心を動かされたので、弟に許しを乞い後悔して帰って行った。
この最後の話を聞いて、ハンネスに悪意を抱く人はみんな何も言えなくなってしまった。
そしてこの話はいつも新たに尾ひれをつけて語られた。

ヘルマン・ヘッセの短編「ハンネス」を。
町の外に暮らし、相談におとずれる人々には助言と励ましを与え、聖なる隠者のように慕われる羊飼いハンネス。しかし、その手にあまる災厄が町を襲ったとき、彼がなしえたこととは。

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八卦十二支方鏡

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八卦十二支方鏡 八卦十二支方鏡(部分)

「大唐皇帝陵」展カタログ

7世紀、唐の銅鏡です。右上の角が未だと思うんですが、いまひとつ自信がありません。
ところで、銅鏡つながりでお知らせをひとつ。
奈良国立博物館で、平成23年10月29日(土)から11月14日(月)まで開催される第63回正倉院展に、以前ご紹介した十二支八卦背円鏡が出陳されるようです。お近くならばぜひとも。

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ルノワール 「畑からの帰り道」

ひつじ話

「畑からの帰り道」

 「フィッツウィリアム美術館所蔵 フランス近代風景画展」カタログ 

ピエール=オーギュスト・ルノワールの「畑からの帰り道」です。1880年代ルノワールの特徴的な画風。

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5世紀カルタゴの「よき牧者」の石棺

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「よき牧者」の石棺
カルタゴにキリスト教文化が広まっていたことを顕著に示しているのは、美術的資料である。
たとえば、その洗練された装飾性が高く評価されている墓碑銘板には、迷える魂についてのキリストのたとえ話を題材にした、「よき牧者」の図が描かれている。

5世紀のカルタゴ、初期キリスト教美術に多く見られる「善き羊飼い(よき牧者)」が刻まれた、大理石の石棺です。
「善き羊飼い」のモチーフについては、まとめてこちらで。

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「罪を喰う人」

ひつじ話

一時間のうちに、かれが旅してきたのと同じ方向から、一人の羊飼いがやってきた。
背が高くて、ふしくれだった、やぶにらみの男だった。
ほとんど顔を覆ってしまっている赤毛のあいだから、小さいけれど青く澄んだ目が光っていた。
かれはだまってニールの前に立ち、連れていた羊によりかかった。
「ゴキゲンヨウ」と、かれはようやく口をひらいた、「ごきげんよう」と。
ニールはちらりと男を見たけれど、返事はしなかった。

19世紀末スコットランドのフィオナ・マクラウド(ウィリアム・シャープ)による『ケルト民話集』から、「罪を喰う人」を。
罪を負って死んだ者の葬儀の場で、死者の身代わりとなってその罪を喰う儀式を引き受けた旅人ニール。羊飼いとの会話をきっかけに、自らのあやまちに主人公が追いつめられていく場面です。

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ブロンズィーノと工房 「甲冑姿のコジモ1世の肖像」

ひつじ話

「コジモ1世の肖像」 「コジモ1世の肖像」(部分)
コジモが身につけている騎兵用軽装甲冑の胸元には、首から下げた金羊毛騎士団章が光っている。
これはコジモ1世が1545年8月11日に神聖ローマ皇帝カール5世から授与された最高の騎士勲章である。

 「フィレンツェ─芸術都市の誕生」展カタログ 

16世紀フィレンツェ、アーニョロ・ブロンズィーノ工房による、「甲冑姿のコジモ1世の肖像」です。
同時代のものとしては、ブロンズィーノ下絵のタピスリーをご紹介したことがあります。
なお、金羊毛騎士団についてはこちらを、カール5世についてはこちらをご参考にぜひ。

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シャルル=エミール・ジャック 「羊小屋」

ひつじ話

「羊小屋」

「ブルックリン美術館所蔵 バルビゾン派の画家たち展」カタログ

バルビゾン派を。シャルル=エミール・ジャックの「羊小屋」です。
これまでのジャックはこちらで。なかでも、「羊小屋」と似た、建物からの羊の出入りを描いたものとしては、「羊の群の帰り」「バルビゾンの農家」をご紹介しています。

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「木を植えた男」

ひつじグッズ

「木を植えた男」
それは、羊飼いの男だった。
かたわらには30頭ばかりの羊たちが、
焼けるような地面に寝そべっていた。
男は、皮袋の水を飲ませてくれた。
そしてひと息ついたわたしを、高原のくぼ地にある羊小屋へとつれていってくれた。

ジャン・ジオノ作、フレデリック・バック絵、寺岡襄訳の絵本、「木を植えた男」から。
荒野を旅する主人公の「わたし」が、「清涼な命の水」(本文より)を思わせるひとりの羊飼いと出会う、冒頭の場面です。

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ジャン=ヴィクトール・ベルタン 「羊と縫い物をする女のいる風景」

ひつじ話

「羊と縫い物をする女のいる風景」 「羊と縫い物をする女のいる風景」(部分)

フィッツウィリアム美術館所蔵 フランス近代風景画展」カタログ

19世紀フランス、ジャン=ヴィクトール・ベルタンの「羊と縫い物をする女のいる風景」を。
バルビゾン派の巨匠であるコローの師として知られる人物でもあります。以前、「古典的な風景」をご紹介したことが。

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ワット・ククットの窓飾り

ひつじ話

ワット・ククットの窓飾り

先日から、十二支づいてます。こちらは、タイ北部ランプーンの寺院ワット・ククットの十二支の窓飾りから。「亥」にあたる動物が「象」になってるのが変わってますが、他は日本と共通しているようです。

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西安市出土 加彩十二支俑

ひつじ話

加彩十二支俑 加彩十二支俑 未
古代中国が発祥の十二支は、年・月・時刻や方角をあらわすのに用いられてきた。
各十二支に割り当てられた動物を中国では十二生肖(せいしょう)といい、古くから彫像や絵画などに表現されてきた。
生肖の「生」は生き物、「肖」は「象る」の意味がある。
十二支俑も十二生肖を表現したもののひとつで、動物そのものの形象のほかに、本例のように動物の頭に人間の体をもつ獣頭人身の形や、文官が手に十二支の動物を抱えた姿、あるいは頭上に十二支の動物を載せた姿などで表現された。
12体の俑を各方角へ配置することで、墓内に侵入する邪気を払う役割を果たしていたと考えられる。

 「大唐皇帝陵」展カタログ 

 

8世紀、唐の十二支俑です。
獣頭人身の十二支の造形は、これまでに、重慶市から出土した初唐の十二支俑韓国の伝景徳王陵及び伝金庾信将軍墓の浮彫円明園の噴水をご紹介しています。

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英国大使館で「人と羊のファッションショー」

ひつじ春夏秋冬

英国大使館で「人と羊のファッションショー」?ウールキャンペーン始まる
キャンペーン・フォー・ウール
英国大使館(千代田区一番町)で10月3日、「キャンペーン・フォー・ウール」のキックオフイベントが開催され、公邸中庭で「人と羊のファッションショー」が行われた。
同キャンペーンは、チャールズ皇太子が提唱した、国や業種を越えた羊毛に携わる企業・業界による世界的キャンペーン。昨年英国で初めて行ったキャンペーンには120社が参加し、ロンドンのテーラー街・サヴィルロウの道路を牧場に変えたキックオフイベントには6000人の消費者が訪れ、成功を収めたという。
(略)
中庭で行われたファッションショーには、各ブランドのウール製品に身を包んだモデルと今回のために用意されたオリジナルの洋服を着た羊が登場。ステージを自由に歩き回ったり、芝生を食べ始めたりするマイペースな羊たちの姿に、会場は歓声に包まれた。

SO様から、英国大使館のイベントで、ひつじがウールを着せられてますとのお知らせをいただきました。ありがとうございます。
セーター! 羊がウールのセーターを!

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「羊飼いの男」

ひつじ話

太陽が沈んだ後の夕映えが辺りを包み込んでいる。
男は小高い丘の上に立っていた。
丘を下った所に羊の群れがいて、犬が羊達を追いたてている。
それだけの絵だった。
(略)
次の瞬間、風が吹いた。
小高い丘に向かって吹きつけてくる風は、草原の匂いがした。
羊達の啼き声が耳に届いた。

阿刀田高選の“寄せられた「体験」”シリーズ『もちろん奇妙にこわい話』、巻頭の一作「羊飼いの男」です。
美術品を前にした主人公が作品世界にさらわれかける、というお話なのですが、入った先にいるのが羊の群れだと思うと怖がれません。

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自分を完全に犬だと思い込んでいる羊(イギリス)

ひつじ春夏秋冬

自分を完全に犬だと思い込んでいる羊
生まれてすぐに救助されたというジャックは、その後イングリッシュ・スプリンガースパニエルという品種の犬、ジェシーさん(9歳)の傍らでジェシーに見守られながら育っていったそうだ。

カラパイアさんの羊関係記事を、もりもとさんからタレコミいただきました。ありがとうございます。
思い込んでる……かなぁ……。

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