「道教の神々」より尹喜(いんき)

ひつじ話

報告を受けた尹喜は朝服に改めて出迎え、しばらく逗留するよう願った。
初めは素性をかくしていた老君も承知し、内外の修煉の法を伝授するためにしばらく滞在した。
別れるさいに老君は、かれの求めに応じて五千余言を書き与えるとともに、千日後に蜀の青羊という市で再会しようといい、金光をを身体から発しながら昇天していった。
(略)
老君は、天上から下界に下り、四川の李氏の家に赤ん坊として再生する一方、一匹の青竜を青色の羊にかえて、つねに身辺においていたが、ある日青羊がいなくなった。
李家では心配して小童に探しにやらせた。
たまたま四川にきた尹喜は、小童がひいている青羊をみて、これだと思って小童に帰宅後、赤ん坊に尹喜にあった旨を告げさせた。
小童が告げるや、赤ん坊は身体から白光を発する巨大な神となり、尹喜をよんで修道の完成をほめるとともに、在天の神々や神仙たちを召した。

老子に教えを請うたとされる伝説上の人物、尹喜にヒツジ絡みのエピソードがありましたので、ご紹介を。

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ジョルジュ・サンド 「愛の妖精」

ひつじ話

「じゃあ、そういうことにしとくわ」と、ファデットはいかにも得意そうな、いかにもうれしそうな様子で言った。
「さあ、その足で河岸に引っ返して、羊の啼き声が聞えて来るまで、河岸を下って行くのよ。そうすると、茶色の仔羊がいるから、そうすりゃ、あんたの兄さんもすぐ見つかるわ。もしあたしの言う通りにならなかったら、今の約束はなしにしてあげるわ」
(略)
そこでランドリーは「切れこみ」に跳び込んで、草薮の中へはいって行った。兄の姿はそこには見えなかった。
が、水の流れに沿って、相変わらず仔羊の啼き声を聞きながら、十歩ばかり先へ進むと、向う岸に、自分の兄が、小さな仔羊を上衣の下に抱いてすわっているのが目についたが、見ると、その仔羊は、なるほど、鼻の頭から尻尾の先まで茶色だった。

19世紀フランス、ジョルジュ・サンドの田園小説「愛の妖精」です。引用は、物語冒頭、行方不明の兄を探す主人公ランドリーが、野生児ファデットに助けられる場面。
ジョルジュ・サンドはいくつかご紹介しておりますので、こちらでぜひ。

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フィリップ=ジャック・ド・ルーテルブール 「月光」

ひつじ話

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ルーテルブールは自然のなかにいる動物を好んで描き、17世紀オランダ絵画の伝統を引き継いでいる。
夜の情景はこの時代大変好まれ、とかく凡庸になりがちな情景を感動的なものにしている。

「ストラスブール美術館所蔵 語りかける風景」展カタログ

18世紀フランス及びイギリス、フィリップ=ジャック・ド・ルーテルブールの「月光」です。

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シモン・ペーテルスゾーン・フェレルスト 「羊飼いの服装をする若い婦人」

ひつじ話

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 「バロック・ロココの巨匠 天才たちの競演」展カタログ 

17世紀、オランダ及びイギリス、シモン・ペーテルスゾーン・フェレルストの「羊飼いの服装をする若い婦人」です。

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ジャン=バティスト=マリー・ピエール 「若い羊飼い」

ひつじ話

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《シテール島への船出》によってヴァトーが創始した「雅宴画」というジャンルは、やがてブーシェによってひなびた田舎でのアバンチュールに変容していく。
ピエールのこの作品もまた、ブーシェの「田園詩(パストラール)」風と呼ばれる作品群に連なるものといえる。
しかしブーシェの同主題作品と比較すると、遺跡や泉などの演出的な要素が少なく、また登場する少年少女が年若く純朴そうに描かれているため、官能性は弱められている。

 「バロック・ロココの巨匠 天才たちの競演」展カタログ 

「キリストの降誕」をご紹介したことのある、18世紀フランス、ジャン=バティスト=マリー・ピエールの「若い羊飼い」を。
引用にあるヴァトーについてはこちら、ブーシェについてはこちらを、ご参考にぜひ。

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ジャン=レオン・ジェローム 「羊の角をつけた女性の頭部」

ひつじ話

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 「ナント美術館名品展」カタログ 

19世紀フランス、ジャン=レオン・ジェロームの「羊の角をつけた女性の頭部」です。

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ニコラース・ベルヘム 「牧童と羊の群れのいるイタリア風景」

ひつじ話

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「ケルン市立ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵 17世紀オランダ絵画の黄金時代展」カタログ

先日の「牧人のいる風景」に続いて、ニコラース・ベルヘムを。「牧童と羊の群れのいるイタリア風景」です。
17世紀オランダ絵画は、これまでにもいくつかご紹介しています。こちらでぜひ。

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ニコラース・ベルヘム 「牧人のいる風景」

ひつじ話

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「ハンガリー国立ブダペスト美術館所蔵 ヨーロッパ風景画の流れ」展カタログ

17世紀オランダ、ニコラース・ベルヘムの「牧人のいる風景」です。

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宮部みゆき 「ここはボツコニアン」

ひつじ話

ぎりぎりセーフで再移動した先は、今度こそ地面の上であった。
但し、羊の群れのど真ん中だ。
「うわぁ?!」
「いちいちうるさいなあ。うちのヒツジちゃんたちだってば。みんな、ただいま」
白いウールを着込んだ羊たちは、ピピによく懐いているらしく、わさわさと寄ってくる。ピピは両手を広げて羊たちに取り囲まれた。
「羊? ヒツジ? どうして羊?」

宮部みゆきのゲーム&映画趣味がはじけ放題のファンタジー(たぶん)小説、「ここはボツコニアン」です。引用は、物語冒頭、ヒロインのピピの家である羊牧場にて。なぜヒツジなのかについて、ピピが「うちのおじいちゃんはグレン・フォードの大ファンだから」とか言ってるんですけど、すみません、ネタ元がわかりません……。

記事を読む   宮部みゆき 「こ ...

大阪天満宮表門の方位盤

ひつじ話

さて、せっかく大阪まで来たことですし、もうひとつヒツジを見てまいりましょう。
というわけで、やってきました、大阪天満宮。
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大阪天満宮公式HP

地下鉄南森町駅かJR東西線大阪天満宮駅で降りて、すぐ南。
こちらの敷地の南にある表門の天井に、十二支をあしらった大きな方位盤が下がっていて、それはみごとなのですよ。
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門の下をくぐりながら見上げれば、
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こんな感じ。ヒツジ部分のアップも下に。
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お近くならば、ぜひ一度。

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大阪新阪急ホテルのマシュマロひつじ

ひつじグッズ

ak様から、大阪でひつじのマシュマロが売られているとの情報をいただいて、ふらふらと行ってまいりました。
場所は、阪急梅田駅至近の新阪急ホテル。1階のラウンジ「ブリアン」他で販売されています。

ふわふわの羊に見立てた苺風味のマシュマロでまるごと1個の苺と白餡を包みました。
2014年3月1日(土)?4月30日(水)
1個 450円 (消費税込)

混みあったロビーできょろきょろしていると、ああ、ありましたありました。
「ブリアン」のショーケースの中央あたりに、なにかピンクのふわっとしたものがあるではないですか。
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近づいてみると、たしかに。
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ちょっと時間が押していたので、テイクアウトで。帰宅して、お茶を入れて、
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いただきます。
思えば、羊のかたちやイメージというのは、お菓子と相性が良いのでしょうね。これまでにもいくつかひつじ型お菓子をご紹介したことがあります。ショートブレッドとか落雁とか、ドーナツとかドーナツとか。
ご縁があれば、ぜひ。

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アブラハム・ブルーマールト 「羊飼いへの降誕の知らせ」

ひつじ話

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 「華麗なる17世紀ヨーロッパ絵画」展カタログ 

16?17世紀オランダ、アブラハム・ブルーマールトの「羊飼いへの降誕の知らせ」です。
キリスト降誕のお告げを受ける羊飼いたちを描いたものは、ずいぶんご紹介しています。このあたりでぜひ。

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グランマワイルズのミュージカルシープティン

ひつじグッズ

以前、ベルフィンのファームアニマルズを買ったことのあるカルディコーヒーファームで、あらたにグランマワイルズの羊柄ビスケット缶を見つけた由、K&T様からお知らせいただきました。ありがとうございます。
というわけで、いそいそとカルディまで行ってまいりました。

カルディコーヒーファーム公式HP
グランマワイルズ公式HP 内 ミュージカルシープティン

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フルーツ&レモン、バターショートブレッド、チョコチップの三種のビスケットが入って300グラム。缶の裏にはなんとオルゴールが付いており、「baa baa black sheep」のメロディが流れます。
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缶が本体ですね、これはもう。もちろん、ビスケットも素敵です。ほろほろでサクサクです。

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ブルフィンチ『中世騎士物語』より、「キリッチとオルウェン」

ひつじ話

彼らは、旅をつづけて一つの広い原のところまで来た。
そこに、その美しさはまたとなかろうと思われるような大きな城があった。
城の前へ来てみると、たくさんな羊の群がいた。
羊を番している羊飼が丘の上にいた。
毛皮衣を羽織って、そばに九歳駒より大きな尨毛の猛犬がいた。
(略)
「羊飼さん、いかがかね?」
「私同様、あなたがたも御機嫌よろしいように。」
「お前さんが番をしている羊は誰のものかね? そして、むこうに見える城は誰の城だろう?」

以前紹介した『ケルトの神話・伝説』の「キルフフとオルウェンの物語」を、ブルフィンチ著、野上弥生子訳の「中世騎士物語」バージョンであらためて。
ブルフィンチは、「ギリシア神話と英雄伝説」のお話をなんどかしています。

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