ヴェルレーヌ「譬喩」より。

ひつじ話

生贄の羊、その母のあと、從ひつつ、

何の苦もなくて、牧草を食み、身に生ひたる

羊毛のほかに、その刻來ぬれば、命をだに

惜まずして、主に奉る如くわれもなさむ。

「上田敏全訳詩集」

上田敏の訳による、ポール・ヴェルレーヌの「譬喩」の一部を。

ヴェルレーヌは、堀口大學による「知恵」をご紹介したことがあります。

記事を読む   ヴェルレーヌ「譬喩」より。

「プリニウスの博物誌」より。

ひつじ話

あけましておめでとうございます。今年もひつじnewsをよろしくお願い申し上げます。

昔のローマ人たちは、羊毛には超自然の力すらあるものと考えた。というのは、彼らは花嫁に羊毛で彼らの新家庭の入口の柱に触らせたからだ。

そして着物として、そして防寒用としてのほかに、洗わない羊毛は、それを油とブドウ酒、あるいは酢につけるとひじょうに多くの薬になる。特別の必要に応じて軟化剤あるいは刺激剤の代用となり、収斂剤または緩下剤の代用となり、また脱臼や筋肉の痛みに貼ってしばしば湿らせる。

 「プリニウスの博物誌 5 (第26巻─第33巻)」

さて、久しぶりにプリニウスの博物誌です。第29巻の、羊毛由来の薬剤について述べられる一章から。

プリニウスの博物誌は、これまでに、第19巻の羊毛を生む植物について、第8巻の羊の性質と出産ゾウやミツバチとの関係など言葉の由来について語った部分をご紹介しています。

記事を読む   「プリニウスの博物誌」より。

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