19世紀イギリスの風景画家、ジョン・コンスタブルの「麦畑」です。
「羊のスケッチ」
創作市場本冊とリンクした特集で「ココ!が知りたい人のための本」をコンセプトに作られた雑学誌。
創刊号は、なんと「羊」に関する古今東西の情報を詰め込んだ一冊。
歴史や科学、美術に文学、作り方や育て方、羊グラビアまで。羊好きの人も、これから羊を好きになる人も、一気に羊マニアになっちゃうこと必須です。
マリア書房「創作市場」シリーズより、羊オンリー情報本が出ました! 一部巷では、「羊ブームが来ている」という微妙な噂が流れているらしいですが、本当かもしれません。
じつはこちらの本には、ちょっとだけ、ひつじnewsもまぜてもらってます。先日のコメントで、てる様が触れてくださってますね。ありがとうございます。
古代エジプトの象嵌用牡羊頭部
眼と角は紺色のラピスラズリで作られている。
牡羊は、アメン神の聖獣であり、特に新王国時代以降、多くの図像が製作された。
本作品は極めて精巧なもので、白ガラスとラピスラズリという材質の組み合わせも第3中間期のものと考えられる。
古代エジプト美術の個人コレクションである菊川コレクションの解説書から。
アメン神については、ヘロドトスの「歴史」や特徴的な形態(おもに角の)について、クリオスフィンクス、リシマコス銀貨、羊膜の語源、アンモナイトの語源、等々、なんだかちまちまとご紹介しています。
ひつじのショーン おもちゃ?
ショーンと仲間のひつじたちでボウリング? なんとかわいいサイズ(約5センチ!)のボウリングピンになっちゃいました。ボールはブタくん、なるほど納得。ひつじたちの目つきの違いが表情豊かで楽しいよ。
なんか気がつけばひつじのショーンおもちゃの新シリーズが。 ブタに負けるというか、跳ねられるショーンたち。 |
おっとっと、ティミーやリンゴがころころりん。ショーンたちのいる牧場風景がバランスゲームで登場です。直径12センチのバランス・トレーにショーンやバスケットを並べてね。リンゴもあるし、いたずらブタも3匹そろってます。
6月23日発売とのこと。 ころりん。 |
あなたも10体のひつじのオーナーになろう! どんどん積んで積んで、てっぺんはもちろんショーンでしょ。ショーンと仲間たちは名刺の半分くらいのサイズ。仲間のひつじくんたちの視線が微妙にちがっているのが、また心憎い。
こっちは前にも紹介していますが、この機会にもう一度。 変なバランスをとらせるのは基本です? |
「ギルガメシュ王さいごの旅」
舟が島についたのを見て、ウトナピシュティムは、おどろいていいました。
「なにものだ? ここへくるとは、神か、それとも、人間か?」
「我はギルガメシュ、ウルクの王なり。」と、誇りにみちた声がこたえました。
「永遠の命のひみつをたずねにきたのだ。」
「ギルガメシュ王ものがたり」をご紹介した、ルドミラ・ゼーマンのギルガメシュ王三部作の最終刊、「ギルガメシュ王さいごの旅」です。永遠の命を求めて旅をするギルガメシュの舟の舳先に、なんかかわいいものが。
ルーカス・クラナハ 「法と福音の寓意」
ルーカス・クラナハ(父)の「法と福音の寓意」です。画面右下に、旗を抱えた神の子羊が。
「石の羊と黄河の神」
いつからともなく、村には、こんな謎言葉が言い伝えられていた。
うまい水飲むのはたやすいことよ
石の羊出てくりゃ水を吐く
だが、いったい石の羊とはどんな宝物なのか、どこにかくしてあるのか、だれも知らなかった。
(略)
かなづちとのみの音をコン、コンとひびかせて、石工の少年は石の羊を彫りきざんだ。
石くずが山のようにたまり、石工の服は汗でびしょびしょ。
曲がった二本の角ができ、カールした羊のやわらかい毛ができ、キラキラ光る目玉、小さい四本の足ができ、九日のあいだ昼も夜もせっせと彫りつづけて、まるでほんとうに生きているような石の子羊がとうとうできあがった。
鑽羊洞のお話に続いて、中国の説話をもうひとつ。清水の湧く岩の由来説話です。
「石の羊」というイメージは、ひょっとして、ずいぶん奥深いのかもしれません。調べてみよう……。
画像を食べちゃうひつじ
食欲旺盛なひつじがあなたのブログの画像を吸い込んでモグモグ食べてしまいます。
食べられた画像はちゃんと戻ってきますのでご安心ください。
もぎもぎ。
マウスカーソルをひつじに合わせると吸い込み始めます。
え?
吸い込んでませんが何か?
的な顔をしてとぼけるひつじ。
もう一度見たいときはリロード[F5キー]で。
通りすがりさんより教えていただきました。ありがとうございました。
シルクロードの伝説
鑽羊洞
崆峒山(こうどうさん)の北側の斜面に、鑽羊洞(さんようどう)という洞窟がある。
この名前についても、またおもしろいいわれがある。
※
はるか昔のこと、山のふもとに、ある一家が住んでいた。
(略)
そのように暮らしていたある日の夜のこと、いつものように見張りに立っていた娘は、思いもかけず、野を駆ける羊の群れを目にした。
真っ白な羊の群れは、その毛が月明かりに照らされて、まるで雪のように銀色に輝いてみえた。
(略)
ところが、羊たちは人がやってくるのを見ると、やかましく鳴き騒ぎながら、いっせいに山の方へ向かって走りだした。
羊は走る、一家は追いかける。どんどん追いかけているうちに、たくさんいた真っ白な羊たちは、どこへいったものやら、ただの一匹も見えないようになってしまったのだった。
それで一家はしかたなく山を下りて戻ってきた。
夜が明けるのを待って、さっそく見にいってみると、三人とも驚きのあまり、開いた口がふさがらなかった。
これはまたどうしたことだ。畑の麦も、豆も、ちっとも荒らされていない。
それどころか、作物はみな前よりずっと伸びているではないか。
西安からウルムチにいたる一帯の口承文芸を集めた「シルクロードの伝説―説話で辿る二千年の旅」から、平涼の崆峒山(こうどうさん)にまつわる説話を。
この「仙羊」たちは、その後、噂を聞きつけた悪人に追いかけられて山の洞窟に逃げ込みます。羊を追って中に入った人間たちが見たものは、大小の白い石だった、というお話。
ちょっと黄初平や修羊公を連想してしまいますが、どこかでつながってたりするんでしょうか。
リシマコス銀貨のアレクサンダー大王
リシマコス銀貨 トラキア 前323―281
リシマコスはアレクサンダー大王直属の将軍で、大王没後トラキア、小アジアを領有した。
彼は自分が発行したコインにアレクサンダー大王の肖像を用いていた。
大王が被るディアデム(鉢巻)はゼウス・アモン神の雄羊の角がついたもので、大王のエジプト遠征を示す。
古代オリエント博物館の展覧会カタログ「託されたイメージ動物意匠 -西から東へ-」から。
アモン(アメン)神については、こちらなどを。
「狼と香辛料」
羊飼いと旅の途中で出会ったら、大地の精霊の加護を受けて一週間は事故に遭わないといわれている代わりに、悪魔が化けていることもあり、油断をすると連れている羊の中に魂を封じ込められるとも言われている。
ロレンスとしては、そういうことがあってもなにもおかしくはないと思っている。そう信じるに足る雰囲気が、羊飼いにはあるからだ。
支倉凍砂のファンタジー小説「狼と香辛料」の2巻です。
行商人のロレンスと、少女の姿に身をやつした狼神ホロは、旅の途上で羊飼いの少女ノーラと出会います。引用文は、後にノーラの羊飼いの腕に救われることになる彼らの出会いの場面。挿画は……まぁ、ほら、ホロは狼ですし……。
アルチンボルド 連作「四大元素」より「土」
動植物などを組み合わせた肖像画で知られる、ジュゼッペ・アルチンボルドの連作「四大元素」のうち、「土のアレゴリー」です。
日本の寄せ絵と近いものがありますね。歌川国芳の「年が寄ても若い人だ」をご紹介していますので、ご参考にどうぞ。
「ギルガメシュ王ものがたり」
からだを長い毛でおおわれたエンキドゥは、動物たちとなかよくなるにつれ、動物たちのことをおもいやり、やさしくしてやれるようになりました。
けれども、エンキドゥは、人間のやさしさはしりませんでした。ほかの人間を見たことがなかったからです。
ルドミラ・ゼーマン文、絵による、ギルガメシュ叙事詩を下敷きにした絵本です。上は、後にギルガメシュの親友となるエンキドゥ、と羊たち。
パブの看板 「子羊と旗亭(The Lamb & Flag)」
旗をかつぐ子羊の図形を「神の子羊(パスカル・ラム)」(Paschal Lamb, あるいはLamb of God)といい、イエス・キリストを表している。
旧イザヤ書では、キリストは毛を刈られる時におとなしくしている子羊にたとえられており、個人だけでなく都市の紋章などにもこの図形はよく使われている。
ハートフォードシャーのパブ「子羊と旗亭」の看板。
子羊の紋章は、普通は十字が描かれた旗を持っているようなのですが、こちらは鹿。しかもなんだか楽しそうです。まぁ、パブですし。