羊動物と紅茶とカレー

ひつじ春夏秋冬

イギリスで羊とともにゲームを制作している人々がいるというお話をHOSHINOさまよりメールでいただきました。

羊動物と紅茶とカレー
自宅の庭で、飼っている羊たちと戯れるジェフ・ミンター氏とイヴァン・ゾルジン氏。Llamasoftはイギリス、ウェールズにあり、のどかな環境はまさにゲーム開発に最適。この地でジェフ・ミンター氏はパートナーのイヴァン・ゾルジン氏と2頭のラマ、6頭の羊、1頭のヤギ、そして愛犬とともにゲーム開発に取り組んでいる。羊たち動物はミンター氏の家族のようなものだとか。ちなみに、Llamasoftのゲーム開発の原動力は、「羊動物と紅茶とカレー」(イヴァン)にあるとか。

ヒツジを飼いながら仕事!(not 羊飼い)

sheepie

こちらがオフィシャルページ(らしいです)。
空飛ぶキリン?
体験版をやってみました。
なんかこう、いろいろツッコむところがありそうなんですが。
ひつじnews的にはこのゲーム自体は難しくて……ヒツジが出るところまでたどり着きませんでした。(またですか)
いや、鳴き声は結構聞こえていたのですがあれがヒツジなんでしょうか?
追記:その後HPのほうを見ていたらPC向けのHover Bovver 2とかDeflexとかのDEMO版がありました。やってみたらこっちもヒツジがそこここに……。

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ハント 「雇われ羊飼い」

ひつじ話

ハント 「雇われ羊飼い」
ハントの『雇われ羊飼い』は『リア王』(第3幕第6場)のエドガーの歌に着想を得た。ハントが自ら情景を説明する。
「羊の世話を忘れた羊飼いが描かれる。彼は仕事でなく、自分の楽しみのために声を出す。こうして、常に危険にさらされている信者のために働くことのない、頭の混乱した牧師たちが、人間の魂には価値のない問題を論じ合う様が表現される」。

エドガー  公平な処分をいたそう。 〔うたう〕
   寝てはいまいか、羊飼い。
   そちの羊が麦畑荒らす。
   口をすぼめて笛吹いたとて、
   羊に害はあるまいに。
   ニャー、猫も灰色さ。

ラファエル前派のひとり、ウィリアム・ホルマン・ハントの「雇われ羊飼い」と、元になった「リア王」の一節です。

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干支の町 きたかた

地名・団体

北方町地図
干支を地域区分に用いたいきさつ
明治時代、時の政府が封建的諸制度を捨て新しい制度を取リ入れようとしている時代背景の中、北方町でも戸籍や徴税に用いられてきた地域区分の「門(かど)」という制度を改めようという気運が生まれました。
そこで、今の町長のような仕事を受け持っていた時の第3代戸長 古川定明(さだはる)(在職、明治12年?19年)はかつて先祖の家柄が延岡藩士時代の「天文測量方」であったことから天文学に非常に優れた知識をもっておリ、地域区分に干支を用いることを考え出しました。

全国で唯一の、土地区分に干支の名前を使っている町、北方町の情報をいただきました。ユカさま、ありがとうございますー! お話によれば、「宮崎県延岡市から高千穂に向かって218号線を走っていたとき突然「ひつじトンネル」というトンネルが現れました」とのこと。走りたい。それは走りたいです。
上のホームページでは東臼杵郡となっていますが、最近延岡市に合併されています。住所表記が少し変更になってますが、干支は温存されてるのですね。良かった。   →  延岡市公式ホームページ  内  合併後の郵便番号・住所の表示について

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H.C.ベイリー 「羊皮紙の穴」

ひつじ話

「いやはや!」レジーは溜息をついた。
「違いますよ。そんなもんじゃない。これが年代ものの証拠だなんて。むしろ偽物の証拠ですよ。これは鼠がかじった穴なんかじゃない。最初からあいていた穴です。
この羊皮紙は羊の頭の皮で、穴は目があったところですよ。
だから文字はかじりとられたんじゃなしに、最初から書かれなかったんです。なぜか?これを書いた人間が本物の古写本の断片を手に入れて、目玉の穴を鼠がかじった穴とかんちがいしたからですよ。そこでそいつはおしまいの三字をわざと書きおとした。だからこれは偽物にきまっています」

本への愛情をテーマにしたアンソロジーに収められた、H.C.ベイリーの短篇ミステリ「羊皮紙の穴」です。稀覯本蒐集にまつわる事件のなか、写本にあいた穴が解決への糸口になるのですが、まさかこういうオチがつこうとは。

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「誹風柳多留」の、「紙を食う」以外の羊イメージ

ひつじ話

 長安の居酒屋 葱に羊なり      (五六篇・18)
 未たか 末たか 未た わかりかね (六〇篇・26)
 和の羊 おもに上総で 出生し    (七一篇・14)

前回ご紹介分の「俳風柳多留」といい、「本草網目啓蒙」「本朝食鑑」髪結の通り言葉といい、「和漢三才図会」といい、紙を食う以外の羊イメージは無いのかと、あらためて「俳風柳多留」を広げたら、じつはいろいろありました。
ひとつめのは、李白が飲んだくれている様子。中国の人ですから、酒のアテも羊肉です。ふたつめは言葉遊びとして。最後のものは、筆の異称として。上総は筆の産地だったのですね。

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豪ヴィクトリア州で毛刈り前のメリノ雌羊290頭盗まれる

ひつじ事件

オーストラリア・ヴィクトリア州西部スキップトン近郊の牧場で毛刈り前のメリノ雌羊約290頭が何者かに盗まれ、話題を集めている。地元警察によるとこれらの羊は牧場の一角に集められていたが、10日夜から13日昼の間に姿を消している。タイヤ跡からみて、四輪駆動やトレーラー付きトラック、四輪バイクなどに羊を積み込んだようで、組織化された窃盗団の存在が疑われている。
豪州の牧場では放し飼いの羊や、刈り取り小屋に保管中の羊毛が盗まれるのは珍しくないが、通常は小規模で、今回のようなケースはあまり例がない。牧場主は「すでに毛を刈り取られ、羊は1頭当たり100豪ドル前後で転売されているのでは」と嘆いている。

四輪バイクってこんなのですよね。
……むしろサイドカーの助手席側に乗せてとかその方向で。

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「むちむちポーク!」

ひつじ話

ポークフィレ将軍護衛室
ポークフィレ将軍護衛室勤務の、ポークフィレのお世話係。
「ウィング」「サーロイン」「ラム」「サクラ」の4人。

元祖むっちり系縦スクロールシューティングゲーム「むちむちポーク!」の敵キャラにひつじがいるよ、とカーター卿さんに教えていただいたのが、もう半月くらい前になるでしょうか。ありがとうございます。遅れてごめんなさい。
敵中ボス「ラム准将」が三面ボスなのはわかっています。アーケードゲーム誌「アルカディア」の攻略情報だって読みました。
プレイしてきました。
プレイしてきました……
なんというか、まず、何食わぬ顔をして前に座ることに、勇気が必要な気がしました。
あげくに、二面目がクリアできません。ラム准将撃破をめざして、シューティングゲーマーの助力を希います(真剣)。

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「ひつじのラッセル」

ひつじグッズ

「ひつじのラッセル」
よるが きて、 おやすみの じかんです。
すぐに みんな すやすや。
ところが・・・
ラッセルだけは 目が ぱっちり。

ロブ・スコットン作、ときありえ訳の絵本です。眠りにつく羊たちの中で、ひとり眠れないラッセルは・・・?

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ミレー 「オーヴェルニュの山の牧場」

ひつじ話

ミレー 「オーヴェルニュの山の牧場」

ジャン=フランソワ・ミレーの羊飼いの少女を描いた一枚。似た感じの、「羊飼いの少女と羊の群れ」をご紹介したことがありますが、こちらはさらにローアングルです。シカゴ美術館蔵。

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平山郁夫 「牧童」

ひつじ話

平山郁夫 「牧童」

平山郁夫の「牧童」です。中近東の遊牧民ですね。

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「ディアルミドとグラーネの恋物語」

ひつじ話

「ディアルミドはある日、フィアナ戦士団の三人、コナン、オスカル、それにゴル・マク・モルナと狩りに出かけた。一日中狩りをして、山のふもとに日が陰るころ、四人は山小屋を見つけた。そこには老人と娘が、牡羊と猫と共に住んでいた。
戦士たちは宿を乞い、老人は快く中に入れてやった。ところが四人が食事の席についたとたん、羊が食卓に跳び乗って皿や杯をあっちこっちに蹴り飛ばしてしまった。あまりにも無礼なふるまいに戦士たちは腹が立ち、食事も喉を通らない。四人はかわるがわる牡羊を引き下ろそうとするが、羊は男たちを振り払い、足で踏みつけて、まるであざ笑うかのようにメェーッ、メェーッと鳴きたてる。みっともないありさまだった。
そこへ老人が現れ戦士たちを嘲るように一瞥すると、猫に向かって、羊をのけろ、と言った。すると猫は後ろ脚で立ちあがり、前脚で羊の首をつかんで首輪をはめ、静かに食卓から下ろして小屋の隅の羊小屋の鎖につないだのである。面目を失った四人の戦士は席を立って山小屋を出たのだった。」
 ドルイドは、他の者に聞かれないよう、顔をグラーネに向けて低い声で話した。一方グラーネはそこまで慎重ではなく、話を聞いている間じゅうディアルミドから目を離さない。ドルイドは話を続けた。
「戦士たちが山小屋の戸を閉めて夜の闇に出ていくと、小屋の老人は四人の後を追って呼び戻し、こう言った。『お前さんたち、いま見たのが魔法だったことがわからんのかね。』老人は、たったいま起こったことが何を意味しているのかを、四人に話してやった。『お前さんたちの相手をした羊は、世界そのもの、つまり生の力じゃ。それから猫は、それとは正反対の力、つまり死の力、暗闇じゃ。』

先日、「キルフフとオルウェン」のお話をご紹介した「ケルトの神話・伝説」から、もうひとつ、アイルランドの伝説「ディアルミドとグラーネ」を。

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月刊生活情報紙「ここち」

ひつじ画像・映像

「ここち」1 「ここち」2 
タブロイド判の月刊生活情報紙「ここち」は2007年6月30日に創刊しました。原則として毎月最終土曜日、関東、東北の一部地域で毎日新聞販売店から朝刊とともにお配りしています。

毎日新聞の情報誌「ここち」のキャラクターです。・・・ひつじですよね?
こちらは、カーター卿さんからお知らせいただきました。ありがとうございます。

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「キルフフとオルウェンの物語」

ひつじ話

最初の難題は、幻影のような巨城。一行の誰もがかつて見たこともない壮麗な建物だった。しかしいくら馬を走らせても近づくことができず、彼らはとまどった。
城の前には、大群の羊が見渡すかぎり広がる平原で草を食んでおり、小高い所から一人の羊飼いが数千もの羊を監視していた。恐ろしい姿の男だった。羊一匹とて見失ったことのないのが彼の誇りだというが、牧羊犬のせいで羊には近づけそうにもなかった。馬のように大きく醜怪で、その息は全てを焦がしてしまうのだ(たぶん羊は除いて)。
キルフフたちは通訳に羊飼いと話をさせようとしたが、独りで行くのをいやがったので、魔法使いが牧羊犬に魔法をかけてから、ようやく皆で羊飼いに近づくことができた。そして、この巨大な城砦が巨人の王のものであることがわかった。

ウェールズの伝説から、アーサー王の従兄弟キルフフの冒険譚「キルフフとオルウェン」を。

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