ヒツジの中に あれっ“ウリ坊” 子どもたちの人気者に

ひつじ春夏秋冬

ヒツジと生活しているイノシシの子ども
 東秩父村坂本の秩父高原牧場内彩の国ふれあい牧場放牧広場で野生のイノシシの子どもが二十頭のヒツジと生活している。牧場を訪れた子どもたちも「ヒツジの中にイノシシが一緒にいる」と大喜び、話題となっている。
 職員がイノシシの子どもを見つけたのは、十日午前九時ごろ。ヒツジと広場を走り回っていた。職員は「純粋なイノシシで親とはぐれて迷い込んできたのでは」と話す。
 イノシシの子どもは、「ウリ坊」と呼んでいる。「ウリ坊」が、いつも一諸にいるヒツジはメスの親ヒツジ。母親と勘違いしているようで、ヒツジが寝ていれば静かに寝ており、エサを食べれば真似して食べる。
 発見した当初は、職員が近づくと逃げたが、近ごろでは母親代わりのヒツジがそばにいれば、逃げなくなったとか。
 「ウリ坊」はこげ茶色で背中に三本の茶色い線が入っている。性別は今のところ不明だが、大きさから今年の二、三月ごろに生まれたと推測される。
 今では子ヒツジと頭突きをしながらじゃれ合うなど牧場の人気者となっている。

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スペインで羊飼いの職に求人が殺到、誤ったテレビ報道で

ひつじ事件

誤ったテレビ報道のため、スペインの農場組合事務所に羊飼いになりたい人からの電話が殺到している
 スペインのカスティーリャ・レオンにある農場組合事務所に羊飼いになりたい人からの電話が殺到している。同地域で、条件の良い羊飼いの職に2000人の空きがあるとした誤ったテレビ報道を受けての状況。
 組合のスポークスマンは「番組が8月7日に放送されて以来、数千件の電話を受けている」と語った。
 電話やEメールの問い合わせはスペイン国内だけでなくラテンアメリカや英国、モロッコなど海外からも寄せられている。
 同組合は、同地域の多くの農場で人手が足らないという状況は確認したものの、求人していることは否定する声明の発表を余儀なくされた。
 番組では、出演した2人の農場主が羊飼いを募集しており、条件は家と車付きで月給730ユーロ(約10万9000円)と語った内容が放送された。
 スペインの1カ月当たりの平均給与所得は2000ユーロ前後だが、多くの移住者の所得はそれよりはるかに低い。

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シャルル=エミール・ジャックのひつじたち

ひつじ話

「羊飼いと羊の群」  「羊飼い」  「夕暮れの羊飼いと羊」

バルビゾンのひつじ画家、シャルル=エミール・ジャックのひつじ絵を3点続けて。順に、「羊飼いと羊の群」、「羊飼い」、「夕暮れの羊飼いと羊」です。

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日光東照宮の五重塔

ひつじ話

「大日光」より、五重塔の未彫刻

日光東照宮の五重塔初層を取り巻いている干支彫刻から、ひつじ部分を。

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シャルル=フェルディナン・セラマノ「森外れの羊飼いと羊」

ひつじ話

セラマノ「森外れの羊飼いと羊」

セラマノは、以前ご紹介したバルビゾンのひつじ画家、シャルル=エミール・ジャックの弟子にあたる動物画家です。やっぱり羊をやまほど描いています。

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羊に乗った仙人、葛由

ひつじ話

葛由
葛由は羌の人であった。周の成王のころ、よく木の羊を刻んで売っていた。
あるとき羊に乗って蜀の地にやってきた。蜀の国内の王侯貴人たちが、これを追いかけていってすい(糸偏に妥)山に登った。すい山は峨媚山の西南にあって、きりもなく高い。跡からついていったものは二度と帰らず、みな仙道を得た。

列仙伝に伝えられる、羊に乗った笛吹男、葛由です。左慈といい、修羊公といい、黄初平といい、仙人って。

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コンスタン・トロワイヨン「水を渡る牛」

ひつじ話

コンスタン・トロワイヨン「水を渡る牛」 「水を渡る牛(部分)」

バルビゾン派の動物画家コンスタン・トロワイヨンの「水を渡る牛」です。栃木県立美術館所蔵。「牛の画家」として知られるトロワイヨンですが、たいがい牛と一緒に羊もいるようです。

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中国の羊車ふたたび

ひつじ画像・映像

羊は人力車を引いて、ぼろ儲けをする
羊は人力車を引いて、ぼろ儲けをする

前にも紹介しましたが、中国の羊車です。久しぶりにCNSPHOTOを見ていたら羊な写真が増えていました。

車は羊の群れの道を譲る
新疆カザフの牧畜民は夏季場を回転する 車は羊の群れの道を譲る

……こちらは羊車ではなく羊と車ですが。大変そうです。

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野生動物:狩猟する権利が競売に、賛成わずか4%

ひつじ事件

  野生動物の狩猟を行う権利が中国で初めてオークションにかけられることになった。オークションへの参加が認められるのは外国人だけとの報道もあり、インターネット上で実施されているアンケートでは反対意見が圧倒的だ。北京青年報などが伝えた。
  オークションは国家林業局の委託を受けて、四川省の成都市で13日に実施される予定。狩猟の対象となるのは四川省、新疆ウイグル自治区、青海省、甘粛省、陝西省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区、湖南省などに分布するヤセイヤク、アルガリヒツジ(盤羊)、バーラル、アカシカ、オオカミなど14種、計289頭。
  狩猟の基本価格はオオカミが最も安く1匹200ドルで、最も高いのが1頭4万ドルのヤセイヤク。北京青年報は「13日のオークションは外国人のみを対象にして行われる」と報じている。
  インターネットの大手ポータルサイト「捜狐」は、この問題に関してアンケートを実施している。10日午前11時40分(日本時間)の時点でのべ3567人が参加。「良いことだ。野生動物のバランスを保つために役立つ」との回答が4.52%、「反対だ。中国は適度な狩猟を行う段階にまだ達していない」が43.60%、「よくないと思う。乱獲などの懸念が拭い去れない」が11.64%、「不満だ。なぜ外国人にのみ狩猟を認めるのか」が39.64%などとなっている。
  野生動物保護協会の担当者は「狩猟は虐殺ではない。野生動物保護法の枠内に限定されたものとなる」とコメントしている。

アルガリ(盤羊/Ovis ammon)は(絶滅)危急種VU A2cde)……らしいんですが中国はおおらかというか適当というか。狐狩り禁止された英国の人に怒られそうです。
上記の記事では触れられてませんが、アルガリなどへの外国人狩猟自体は1985年から行われている模様。

 新疆のアルタイ地区では、それまでに毎年地元の狩猟者の手によって殺された盤羊が百頭以上に達していたが、渉外狩猟が始まった後に、違法狩猟が少なくなり、外国人狩猟者の捕獲頭数を加えても、毎年減少する盤羊は十頭にも至らないありさまである。

いや、減ってちゃ駄目なんじゃないでしょうか?

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「あてがはずれたおおかみ」

ひつじグッズ

「あてがはずれたおおかみ」挿絵
「これは、なんて書いてあるの?」と、フレッドがききました。
「左の立て札には<こっちへ>、右の立て札には<あっちへ>と書いてある。」
「きみって、ほんとに頭がいいんだねぇ!」
 ひつじたちは、<あっちへ>のほうへ歩いていきました。

ジェイムズ・マーシャル作・絵の児童文学「やねのうかれねずみたち」所収の、「あてがはずれたおおかみ」です。
二頭のひつじ、フレッドとモンティの、のんきな冒険譚。のんきすぎて、命にかかわってますが。

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中山君、都の士大夫を饗す。

ひつじ話

本文
中山君、都の士大夫を饗す。 司馬司期在り。 羊羹、遍からず。 司馬司期、怒って楚に走り、楚王に説いて中山を伐たしむ。 中山君亡ぐ。 二人、戈をひっさげて其の後に随う者有り。 中山君、顧みて二人に謂う、「子はなんする者ぞや。」と。 二人対えて曰わく、「臣、父有り、嘗て餓えてまさに死せんとす。君、壺さん(にすいに食)を下す。臣が父、まさに死せんとして曰わく、「中山に事有らば、汝必ず之に死せよ。」と。故に来って、君に死するなり。」と。 中山君、き(口偏に胃)然として仰ぎ歎じて曰わく、「与うるは衆少を期せず、其れ厄に当たるに於てす。怨は深浅を期せず、其れ心を傷つくるに於いてす。吾、一杯の羊羹を以て国を滅ぼし、一壺のさん(にすいに食)を以て士二人を得たり。」と。
解釈
中山君が都の士大夫をもてなしたときのこと、司馬司期もその一人であった。 が、羊の吸い物が行きわたらず、彼のところへ来なかったので、司馬司期は怒って楚に逃げ出し、楚王を説得して中山国を伐たせた。 中山君は国から逃亡した。 そのとき、ほこを引っさげて彼の後を追う者がいるので、中山君は振り返ってその二人に尋ねた、「あなたたちは、何者ですか。」と。 二人が答えて言うには、「私たちには父がいましたが、かつて餓死しそうなところを、我が君が一壺の食べ物をお与え下さり、そのため生きながらえました。 私たちの父が死ぬ間際に、「中山に戦があった時は、おまえたちは必ず命を差し出すのだ。」と申しました。そのため、こうしてついてきて我が君のために死のうと思っているのです。」と。 中山君は「ああ」とため息をもらし、天を仰いで嘆いて言った、「人に物を施すというのは、多い少ないは問題ではない。その人が困っているそのときにするかどうかだ。人から恨みを買うのは、深い浅いは問題にならない。その人の心を傷つけたかどうかによるものだ。私はたった一杯の羊の吸い物のせいで国を滅ぼし、わずか一壺の食べ物のおかげで二人の士を得た。」と。

前漢のころにまとめられた中国の戦国時代史「戦国策」に記された、中山国についての一幕です。
羊羹というのは、羊の羮(あつもの)、つまりスープのことですね。羊肉入りの。ごちそうだったんでしょうか。

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黄初平の根付け

ひつじ話

黄初平根付け
黄初平仙人は十五歳の時に山羊の群れを連れて山に入り、瞑想に耽っているところを四十年後に兄によって見つけられた。その時兄が山羊がいなくなっていることに驚くと、仙人は杖で傍らにころがっていた石に触れ、石を山羊に変えたという。 19世紀 無銘 4.0? ウエーバー旧蔵32図7番掲載

昔の羊が小さい話でご紹介した、応挙や雪舟によって描かれた黄初平は、根付けの題材としても好まれているようです。・・・けど、これは・・・羊でいいんでしょうか。 こちらの「根付の題材」では、日本では、羊と山羊は代替可ということらしいのですが。

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牧羊用石造サイロ(滝川)

ひつじ話

重厚で存在感のある石造サイロ
 滝川市の丸加高原展望台そばに、石造りのサイロがひっそりと建っている。
 サイロは1923年(大正12年)に滝川種羊場に建設された「第一サイロ」。サイレージ容量は100トン、高さ11・5メートル、直径5・45メートルの円筒形。綿羊1000頭分の冬季用飼料庫として建てられ、札幌軟石が使用された。デントコーンなど飼料作物を貯蔵して発酵させ、サイレージに調製する。
 道内で現存する最古の石造サイロは、北海道大(札幌)にある。12年に建設された旧札幌農学校のサイロで、「大正時代の石造サイロは道内で数例しかなく、滝川のような巨大サイロは珍しい。本道酪農史でも貴重な遺構」(池上重康・北大大学院助手)という。
 滝川と羊のかかわりは、06年の農商務省月寒種牛牧場の創設に始まる。第1次世界大戦に伴い、国が軍需羊毛の確保を図るため、綿羊100万頭を増殖しようと18年、全国5か所に種羊牧場を設置。滝川は道内で月寒(現札幌市豊平区)とともに選ばれた。世界恐慌で計画が縮小され、実質的に滝川だけが存続(月寒は滝川の分場)した。
 その後、道への移管を経て、戦後、道立畜産試験場(畜試)になった。羊毛・羊肉の輸入で役割も縮小、2000年に十勝・新得町の道立畜試に統合されるまで、国内最大の研究施設だった。数千頭の羊がいて、放牧風景など、滝川を代表する観光地でもあった。
 畜試は農家への綿羊の払い下げや品種改良などの研究を行った。元畜試場長米田裕紀さん(64)は「滝川は頭数や羊舎の規模など、研究拠点としては全国でも有数だった。品種改良のほか季節外繁殖、飼養などの研究を行ったが、輸入に押され、羊の需要が減少した」とさみしそうに語る。
 畜試は道民生活にも大きな影響を与えた。手織り機などで衣類を作るホームスパンや味付きジンギスカンの普及を担った。味付きジンギスカンで有名な松尾ジンギスカンの滝川創業にもつながった。
 サイロは72年まで使用された。解体話が持ち上がったが、地域のシンボルであることから、市が譲り受けて丸加高原に移設した。当時、畜試の管財係長だった北照夫さん(77)は「石造りの大型サイロが作れるのは官庁か民間の大農場だけ。保存されてほっとした」と思い入れを語る。
 畜試が統合されて数年を経て、羊舎など羊の面影は市内にほとんど残っていない。「綿羊王国・滝川」を象徴する数少ない建物は、今、丸加高原に放牧される羊を静かに見守っている。
 滝川市内の羊は、丸加高原に放牧されている10頭程度。サイロには展望用階段が設置されており、内部見学の申し込みは丸加高原伝習館へ。有名な松尾ジンギスカンのほか、市内の別の販売店でも味付きジンギスカンを扱っている。

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テレビ父さん、羊ヶ丘を行く。

ひつじグッズ

テレビ父さん絵はがき

北海道旅行に行かれたカーター卿さんから、謎の絵はがきをいただきました。
羊ヶ丘でひつじにからまれる、さっぽろテレビ塔のキャラクター「テレビ父さん」。公式ホームページ通販コーナーにある、「絵はがきセットB」の一枚ですね。仲間に時計大臣とかいるし。札幌って。

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ムリーリョ「貝殻の子供たち」

ひつじ春夏秋冬

ムリーリョ「貝殻の子供たち」 「貝殻の子供たち」(部分)

大阪市立美術館で2006年10月15日(日)まで開催されている「プラド美術館展」に、バルトロメ・エステバン・ムリーリョの「貝殻の子供たち」が来ています。しかも目玉扱いぽいですね。ムリーリョならではの、愛らしい幼児姿のキリストと洗礼者ヨハネと、そしてひつじ。
ムリーリョは、前に「善き羊飼い」と「羊飼いの礼拝」をご紹介しています。

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