本屋さんの語学テキストコーナーに行ったら、羊の絵の表紙と目があってしまいました。
NHKラジオの英語講座「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」の6月号です。6月16日(月)放送分のショートストーリー「In a Taxi」の中に出てくる模様。渋滞中のタクシーの中で、運転手とお客が動物を使った心理テストを始めたのですが……?
「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」6月号
彦根の和風礼拝堂 「スミス記念堂」
昭和6年、日本聖公会彦根聖愛教会の牧師で彦根高商の英語教師でもあったパーシー・アルメリン・スミス氏が両親を記念し、大工宮川庄助氏と協力して城町の堀端に建設しました。
外観は寺社建築を模しながら、梁や扉には葡萄や十字といったキリスト教の文様が刻まれた独特の和風教会堂として貴重な建築です。
1996年の道路拡幅工事で解体後、市民や滋賀大関係者たちでつくるスミス会議が建物を譲り受け、この度、平成19年3月25日に竣工式が行われました。
神社仏閣の装飾彫刻には、多くの動物や幻想動物がひそんでいます。
これまでにも、大阪天満宮の方位盤や松島は五大堂の蟇股などをご紹介しているのですが、羊がもっと大きく取り扱われることはないかと思っていたら、それかと思われるものがありました。
彦根の和風教会堂「スミス記念堂」のなかにある祭壇彫刻です。羊ですね、これ。教会ですし。
エティエンヌ ・ ドゥローヌ 「6月」
400点以上の作品を制作したドゥローヌは、金銀細工、メダルのためのデッサンや小品を別として、膨大な数の一連の月暦図、旧約・新約聖書、歴史や神話を題材にした作品を残している。
様々な画題をとりあげているが、この版画に見られるようにその月々に対応する労働を示す田園風の場面を挿入して新しい図像に仕上げている。「パリ国立図書館所蔵 フランスの版画 16世紀─19世紀」展カタログ
16世紀フランスの版画家、エティエンヌ・ドゥローヌの月暦図より、「6月(かに座)」です。毛刈りの季節のようですね。
羊の毛刈りを描いた暦といえば、「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の7月をご紹介したことがあります。
ジョン=ルイス・ションボーン 「羊飼い」
ジョン=ルイス・ションボーン(1852─1931)
ハンガリーに生まれ、幼少の頃両親とアメリカに渡る。
20歳の時に絵画の修行のためにフランスに留学。多くのアトリエで学び、レオン・ボナの知己を得た。
田園風景や動物画に力量を発揮する。
健康に恵まれず、まず難聴、ついで毎年数ヶ月のアルジェリアでの制作が祟って視覚障害にみまわれる。
しかしこのアルジェリア滞在からは、晴れやかな風景画、アラブ馬の大きな習作が生まれた。「オリエンタリズムの絵画と写真」展カタログ
ジョン=ルイス・ションボーンの「羊飼い」を。
「ルーシーといじめっこ」
ひつじのルーシーは えをかくのが だいすきです。
すごうの じかんには、 ともだち みんなが
ルーシーに、 えを かいて、 とたのみます。
でも、 ひとりだけは ちがいました……
ak様から、新しい絵本の情報をいただきました。ありがとうございます。
クレア・アレクサンダー作、福本友美子訳の「ルーシーといじめっこ」です。
ジューシーな味わいの「アスパラひつじ」
息子の一言で誕生した「アスパラひつじ」 臭みのないジューシーな味わい 美唄の西川農場
(略)
札幌市と旭川市を結ぶそのほぼ中間に位置する美唄市はアスパラガス産地として知られる。
市内の選果場には、アスパラの切り落としが沢山あり、畑にすき入れられたりして、そのまま捨てられていることもある。
西川農場で飼育されているアスパラひつじの種類は、その肉がおいしいといわれるサフォークという種類で、すでに「アスパラひつじ」という商品名も商標登録もされている。
農場を経営する西川岩雄さん(70)がポニーとヒツジ3頭を飼っていた。
平成17年に息子の崇徳さん(45)が「美唄の特産品のアスパラを食べさせて、そのヒツジを食べると味はどうだろう」という一言から始まった。
さっそく選果場の切り落としをもらってきては、ヒツジに食べさせてみた。
ヒツジは臆病な動物で、食べたことのないものを口にすることはめったにないとか。
3頭のヒツジは最初、アスパラガスに警戒した。
たまたま1頭がアスパラガスを食べるとおいしかったようで、ほかのヒツジも食べるようになったという。
親がアスパラガスを食べれば子供は最初から食べるそうで、今ではどのヒツジもおいしそうに食べる。
ねだるヒツジもいるほどだ。
「アスパラを食べさせたヒツジの肉を分析すると、遊離アミノ酸が多く含まれていた。比較して食べてみるとよく分かる。ジューシーな食感、ヒツジ特有の匂いも少ない」と西川さん。
ak様から、北海道のひつじニュースを教えていただきました。ありがとうございます。
食べやすそうで美味しそうです。公式HPの写真を拝見していると、にわかにお腹がすいてきてしまいました。いいなぁ、北海道。
愛知県美術館 シャガール展
「《聖書》のための原画:過越の祭で食事するユダヤの人々」
1931年 油彩・グワッシュ、紙
マルク・シャガール国立美術館(1972年寄贈)「シャガール」展カタログ
愛知県美術館にて、2014年6月8日まで、マルク・シャガールの展覧会が開かれています。
上の引用は、以前「イサクの犠牲」などをご紹介した版画「聖書」シリーズの原画のひとつ。大皿の上に子羊がのってます。
その他、「ダフニスとクロエ」のリトグラフのシリーズや、バレエ「ダフニスとクロエ」の衣装と舞台背景画、マルク・シャガール国立美術館の油彩「聖書メッセージ」連作などなど、ひつじ度高めの作品群が並んでいます。お近くならば、ぜひぜひ。
会期 2014年4月17日(木)?6月8日(日)
会場 愛知県美術館 (愛知芸術文化センター10階)
開館時間 10:00?18:00 金曜日は20時まで (入館は閉館30分前まで)
バットマンならぬバットラム誕生。
バットマン風の顔が大人気。ちょっと変わった子羊がノルウェーで誕生。
ノルウェーのある農場でこのほど、とても変わったルックスをもった子羊が誕生して話題を呼んでいる。
耳を立てるとその顔はまるで「バットマン」。スーパーヒーローの出現だとばかりに、村の人気者だそうだ。
(略)
「人々はこの子を“Zorro”あるいは“Batlamb”と呼びます。私は“Batlamb”ですね。この子が母羊のお腹の中にいた時から、私は何か特別な予感がしていました。子宮の中でバットマンさながらの勇ましいポーズを取っていたようなんです。」
親バカ根性まる出しと言われながらも、地元メディア『The Local』の取材に嬉しそうにそう話したのは、ノルウェーでとある農場を経営しているHege Vigreさん。
目元をぐるりと囲む黒い毛はパンダさながらだが、こちらはりりしい逆三角形。それがバランスよく両目に現れることは非常に珍しいそうだ。
もりもとさんから、変わった子羊誕生の海外ニュースをお知らせいただきました。ありがとうございます。
バットマン……かな? 言われてみると、そうかも。かわいいバットマンです。
北海道ご当地キャラ「ジンギスカンのジンくん」
いつも食べられかけている。
にもかかわらず本人はいたって冷静。
毛が耐熱防火にものすごくすぐれているらしい。
「北海道でジンギスカンを食べた方々に、思い出とともに笑いを持ち帰ってほしい。」
という願いから作成。
お土産としてもらった方にもぜひ微笑んでいただきたい。
4月の羊さまから、北海道発のジンギスカンPRキャラクターに羊がいるとのこと、お知らせいただきました。ありがとうございます。
ジンギスカン鍋のお帽子があまりにもキュート。どうやらグッズ販売もされている模様。北海道のあちこちできぐるみにも出会えるようです。
ゴヤ 「静物画 肉屋の店先」
先日の「ウェリントン公爵の肖像」に続いて、フランシスコ・デ・ゴヤをもうひとつ。羊の頭部と胸肉を起き並べた静物画です。
ゴヤは、この他に「洗濯娘たち」をご紹介しています。
羊の毛に住む子リス。
羊の毛の中に“子リス”がいた、首もとで動く姿に飼い主もびっくり。
(略)
英紙イーストアングリアン・デイリータイムスや英放送局BBCなどによると、ペットの中に隠れた迷子を見つけたのは、英南東部の街カペル・セント・メアリーに住む64歳のリズ・ディルワースさん。
スコットランド地方西岸にあるヘブリディーズ諸島が原産とされる、ヘブリディーンシープという種類の羊を2頭飼っている彼女は先日の夕方、柵越しにペットの様子を見ていたとき、1頭の首元で毛の中を動く怪しい物体に気が付いた。
「最初はねずみかと思った」というディルワースさんは、手袋を用意した上で、ペットの首元の毛の中をかき分けチェック。
すると、出て来たのは生まれて間もない、小さなリスだった。
その日は寒かったとあって、休める場所を探していた子リスが、偶然草を食べようと頭を下げた彼女のペットに出くわし、毛の中に入ったのではないかとディルワースさんは推測する。
寒さが厳しい原産地の羊は「毛量が本当に豊富」だそうで、入り込まれたほうに気付かれた様子もなく、子リスにとっては寒さをしのげる唯一の場所となったようだ。
もりもとさんから、ラブリーなニュースを教えていただきました。ありがとうございます。
「旅人たちの食卓」
ブドウの房に灼熱の日ざしがふり注ぐのを何も妨げないように葉をむしり、ブドウが完全に熟したら、切り取って大桶に仕込む。
その中に羊か犬を入れられるだけの空間を残しておき、喉をかき切って殺した、まだぬくもりのある羊か犬を毛皮のまま丸ごと放り込む。
挽き砕いた数リーヴルのコショウ、ショウガ、月桂樹の葉といっしょに生石灰をこの上から投げ込み、残った隙間と縁から一ピエのところまでブドウを入れ桶を完全にいっぱいにする。
それから適量の水を注ぎ、混ぜ合わせたものを発酵させて泡立つままにしておくと、四、五日で中に入れた動物は完璧に消え失せ、どんな小さな骨も見つからないほどになる。
そうなったら大桶の下のほうにある栓を開け、何人かが中に入って力いっぱい足でブドウを押しつぶす。
近世ヨーロッパの旅行者たちが残した著作を検討する「旅人たちの食卓」より、18世紀初頭にヨーロッパを遍歴したフランス人司祭ラバ神父が遭遇したという、スペインの「ワインの醸造方法」です。たぶん、信じなくていいと思います……たぶん。
ゴヤ 「ウェリントン公爵の肖像」
18?19世紀スペイン、フランシスコ・デ・ゴヤによる、初代ウェリントン公爵の肖像です。
胸元に金羊毛騎士団勲章が。スペイン独立戦争に功のあった公爵に対して、フェルナンド7世が授与したものと思われます。
金羊毛騎士団関連のお話はいろいろしております。このあたりでぜひ。
名古屋ボストン美術館 ミレー展
名古屋ボストン美術館にて、ミレー展が開幕いたしました!
開館15周年記念 ボストン美術館 ミレー展 バルビゾン村とフォンテーヌブローの森から
日本でもっとも親しまれている画家のひとり、ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875年)は、2014年に生誕200年を迎えます。
ボストン美術館はミレーの母国フランスをのぞいて随一のミレー・コレクションを誇ります。
本展では、ミレーの作品を軸に、彼の活躍の場となったバルビゾン村、フォンテーヌブローの森に集い、19世紀フランス絵画史に大きな足跡を残した20作家による64作品をご紹介します。
コロー、ルソー、モネらの作品とともに、ミレーの新たな魅力を発見してください。
2014年4月19日(土)?8月31日(日)
開館時間 火?金曜日 10:00?19:00
土・日・祝休日 10:00?17:00
最終入館 閉館の30分前まで
休館日 月曜日(祝祭日、振替休日の場合は、その翌日)
ミレーの「杖にもたれる羊飼いの娘」ほか、トロワイヨン「羊と羊飼いのいる風景」やシャルル=エミール・ジャック「羊に水を飲ませる羊飼いの娘」が展示されています。お近くならば、ぜひぜひ。
ジュール=ルイ・ラーム 「スコットランドの風景」
ラームはノルマンディー地方の出身で、生来病弱だったために、絵画に親しむようになった。
最初期の作品にはミレーの影響が顕著だが、後に印象派から影響を受け、自己の作風を形成していく。
1909年にはイギリスに旅行し、この魅力的なスコットランド風景を含む数多くの油彩作品を制作した。「フランス近代絵画の流れ」展カタログ
19世紀末から20世紀初のフランス、ジュール=ルイ・ラームの「スコットランドの風景」です。カーン美術館蔵。