もう少し、旅ばなしを続けさせていただきます。
さて、松島まで来たからには、鹽竈神社にお参りせねばなりません。
こちらでは、境内にある飾燈籠が、たいへん巨大かつ豪華で目を引きます。
学生社の神社シリーズを引いてみますと、
文化四年(1807)九代藩主周宗(かねむね)公が、蝦夷地鎮定の凱旋記念に奉納されたもので、銅鉄合製の動物、花鳥をはめこみ、精巧をきわめていかにも文化文政的な時代趣向を反映したものであり、竿の部分に藩儒田辺匡敕が奉献の由来を漢文で刻している。
とのこと。
はめこまれた動物は、下の白澤のような瑞獣然としたものが多かったように思うのですが、
それらに何食わぬ顔で混じっているこれは、いったいなんなんでしょう。
このあたりのなにかと似てるようにも見えるのですが、見当もつきません。
背景にヤシのような植物が描かれているあたり、むしろもっと遠方との関連も想像できそうな気もしますし。
そもそもヒツジじゃないような気もしてきました。
お詳しいかたがおられましたら、ご教示願えると光栄です。