このゲームは順番に動物の骨をひとつかみ空中に投げて、それらが落ちた位置によって点数を数えて遊ぶ。
前330年頃 材質:陶器 高さ:21センチ
以前、羊の距骨(アストラガロス)でお手玉をする少女が描かれたブリューゲルの「子どもの遊戯」をご紹介したのですが、古代ギリシャのテラコッタ像に、同じように遊びに没頭する少女たちの姿がありました。姿勢も同じ、女の子なのも同じ。遊び方は多少違うみたいです。
ひつじ(ヒツジ、羊)のニュース、画像(写真)、グッズ、サイト、牧場などを紹介するひつじサイト。あなたの好きな羊もたぶん見つかります。
このゲームは順番に動物の骨をひとつかみ空中に投げて、それらが落ちた位置によって点数を数えて遊ぶ。
前330年頃 材質:陶器 高さ:21センチ
以前、羊の距骨(アストラガロス)でお手玉をする少女が描かれたブリューゲルの「子どもの遊戯」をご紹介したのですが、古代ギリシャのテラコッタ像に、同じように遊びに没頭する少女たちの姿がありました。姿勢も同じ、女の子なのも同じ。遊び方は多少違うみたいです。
大聖堂の扉口には、ゾディアック(黄道12帯)と言われる1月から12月にわたる石による暦が出現している。
その12ヶ月の暦には、各々の月の仕事が対応して表現されている。
パリのノートル・ダーム大聖堂、ランス、アミヤンなど、代表的大聖堂は、全部石による暦と月々の仕事を持っている。
しかし、暦(12星座)に対応する月々の仕事は、各大聖堂によって異なる部分がある。
先日の、アミアン大聖堂の十二宮に続いて、シャルトル大聖堂西正面扉口の十二宮を。
謎のアワまみれ生物『ブクブク』
癒し系ならぬ”じゃらし系”キャラクター!謎のアワまみれ生物『ブクブク』
好奇心が強く、人間に対してとても友好的。せっせとお手伝いなどするが気づかれない。ピュアで、イノセントで、オトナには見えない存在。そんなブクブクを見ていると”もてあそばれる”快感に気づくのです。
カーター卿さんから、キャラクター絵本の情報をいただきました。
対応に困るほどの無邪気っぷりがたまらない、アワの妖精(たぶん)「ブクブク」。
仲間たちもおおぜいいるようですが、そのなかに、羊っぽいのが一人(一匹?)。
「ウサビッチ」のカナバングラフィクスが送る、 生き急いでいる現代の人々へ届ける、癒し系(?)アニメーションシリーズ 『やんやんマチコ』
TAKI様から、とてもかわいかったので、と、ひつじの女の子が主人公のアニメを教えていただきました。
ウサビッチがヒット中のカナバングラフィックスがおくる、「やんやんマチコ」の第一話です。
ハタチの乙女を自称する、ひつじなマチコさんのマイペースすぎる生活。マイペースさでは、たぶんウサビッチのキレネンコにだって負けてません。
エレアノール・オブ・モンフォールの家計簿は、十三世紀の城の家計がどのようなものであったかをうかがわせる貴重な資料である。
この家計簿はこの種の帳簿としては現存する最古のもので、ごく普通の一週間(1265年5月)に一家の切り盛りにいくらかかったかが詳細に記録されている(貨幣価値についていえば、十三世紀の熟練工に支払われる賃金は、日当四ペンス半―一シリングは十二ペンス、一ポンドは二〇シリング―が相場であった)。
日曜日、伯爵夫人とシモン・ド・モンフォールの殿および(伯爵夫人の供の)前述の者たちに供す―パン、一クオーターと二分の一。ワイン、四セクスタリー。ビール、計算済み。
〔厨房〕エヴァーリよりヒツジ六匹、牡ウシ一頭、仔ウシ三頭。獣脂八ポンド、十二シリング二ペンス。家禽六羽、三シリング。たまご、二〇ペンス。コムギ粉、六ペンス。賄い用パン、三ペンス。ガチョウ一〇羽、計算済み。
〔厩舎〕ウマ五〇頭用のまぐさ。オートムギ、三クオーター半。合計十七シリング七ペンス
中世ヨーロッパの生活誌から、十三世紀イングランド貴族の家計簿を。
中世ヨーロッパの人々の暮らしについては、これまでに、フランスのこどもの遊び、絵本「中世の城日誌―少年トビアス、小姓になる」、13世紀フランスの都市生活、15世紀のパリの物価、羊の角の窓ガラスのお話などをご紹介しています。
羊頭中空画像磚(がぞうせん) 中国 漢(前2?後2世紀) 高(H)58.0 幅(W)22.5×25.0
前面に大きな羊の頭がはり付けられ、上部には瓦屋根の軒がある。
前面や側面には方形の花文や斜格子の文様が印でおされている。
内面は中空で、後面には空気抜きの孔があけられている。
これほど立体的で写実的な造形は漢代には少ない。
墓室内部の門や壁面の装飾として作られたものであろう。「中国古代の建築とくらし」展カタログ
漢代の副葬品を。これまでご紹介した中国の副葬品については、こちらで。
朱儁(しゅしゅん)が言うには、「向こうは妖術使いだ。こっちも明日、豚・羊・犬を殺して血を集め、兵士を山の頂上にひそませておいて、賊軍が追撃して来たとき、高い坂の上からこれを浴びせかければ、魔法を破ることができるだろう。」
劉備はその命令に従い、関羽・張飛を差し向け、おのおの一千の軍勢を率いて山の裏側の高い岡で待ち伏せさせた。
その一方、豚・羊・犬の血と汚物を集め準備をととのえた。
翌日、張宝は軍旗をなびかせ太鼓を打ち鳴らしながら、軍勢を率い戦いを挑んできた。
劉備がこれを迎え撃ったところ、合戦の最中、張宝は妖術をつかいだした。
風や雷がはげしくおこり、砂が舞い石が飛び、黒気が天にみなぎったかと思うと、次から次に人や馬が天から下りてくる。
劉備が馬首をめぐらし一目散に逃げだすと、張宝は兵を駆り立て追いかけてくる。
山かどを通過しようとした瞬間、関羽・張飛の伏兵が合図の火砲を放ち、いっせいに汚物を浴びせかけた。
ふと見ると、紙で作った人間や藁で作った馬が、空中からバラバラと地面に落ちてくる。
風や雷も瞬時にやみ、砂や石も飛ばなくなった。
三国志演義です。冒頭、黄巾の乱平定の場面。妖術を祓うために羊(の血)が使われています。
このあたりのわかりやすい解説が荒俣宏のエッセイにありましたので、下に。
中国の場合、興味深い犠牲獣に、犬がいる。犬の血は、汚れたものを清める効果があると信じられたらしく、漢字学者白川静さんによれば、獣や哭(呪)や祓など「犬」の字が付く漢字の多くは、祭祀や儀式にかかわっているという。
(略)
羊は、これまた神の裁定を引きだすために欠くべからざる獣であった。
いったいどういう目的で生贄にされたかといえば、「善」や「義」、あるいは「祥」を導くためであった。
これらの漢字をよく見ると、すべてその一部分に「羊」の字が存在している事実に気づくだろう。
羊は、ものごとに「良い結果」をもたらそうとするとき、用いられた犠牲獣だったと考えられる。
「ノアの燔祭」と「ヤコブとラケルの出会い」の場面をご紹介している、ヴァチカン美術館のラファエッロの天井画をもうひとつ。ヤコブの子ヨセフを中心とする物語の一場面、「兄たちに夢の話をするヨセフ」です。旧約聖書の該当場面を下に。
ヨセフは十七歳の時、兄弟たちと共に羊の群れを飼っていた。
(略)
兄弟たちは父がどの兄弟よりも彼を愛するのを見て、彼を憎み、穏やかに彼に語ることができなかった。
ある時、ヨセフは夢を見て、それを兄弟たちに話したので、彼らは、ますます彼を憎んだ。
ヨセフは彼らに言った、「どうぞわたしが見た夢を聞いてください。
わたしたちが畑の中で束を結わえていたとき、私の束が起きて立つと、あなたがたの束がまわりにきて、私の束を拝みました」。
すると兄弟たちは彼に向かって、「あなたはほんとうにわたしたちの王になるのか。あなたは実際わたしたちを治めるのか」と言って、彼の夢とその言葉のゆえにますます彼を憎んだ。
ヨセフはまた一つの夢を見て、それを兄弟たちに語って言った、「わたしはまた夢を見ました。日と月と十一の星とがわたしを拝みました」。
彼はこれを父と兄弟たちに語ったので、父は彼をとがめて言った、「あなたが見たその夢はどういうのか。ほんとうにわたしとあなたの母と、兄弟たちとが行って地に伏し、あなたを拝むのか」。旧約聖書 創世記第37章
ロンドンのナショナル・ギャラリーにある、「ウィルトン・ハウス・ディプティック」という祭壇画です。
十八世紀から二十世紀まで、英国の貴族の館「ウィルトン・ハウス」にあったので、この名で呼ばれます。
これも木の板にテンペラで描かれたもので、縦が五〇センチ足らずと小さなものです。
おそらく大きな聖堂に置かれたものではなく、私室や小さな個人礼拝堂のためのものでしょう。
蝶番で折りたたんで簡単に運べるので、戦場などにも持って行けるように作られたのかもしれません。
14世紀イギリスで作られた、小さな二連祭壇画です。左側パネルの、祈るリチャード二世の後ろに、羊を抱いた洗礼者ヨハネ。洗礼者ヨハネが描かれたものは相当数ご紹介しておりますので、こちらでまとめてぜひ。
展覧会を見に、京都まで行って参りました。
平成22年3月14日(日)まで、京都国立博物館で開催されている「THE ハプスブルク」展です。
阪急河原町駅から京阪に乗り換えて七条駅、そこから徒歩で十分足らず。ちょっと面倒な道のりですが、これを見るためですからしかたない(他の交通手段は京都国立博物館HPの場所・交通手段をご参考にぜひ)。これというのは、つまり、
バルトロメ・エステバン・ムリーリョと工房、「幼い洗礼者ヨハネ」です。
ムリーリョは、これまでに「貝殻の子供たち」、「羊飼いの礼拝」、「善き羊飼い」をご紹介しています。淡いもやを通して、みずから光り輝くようなこどもたち。
こちらの展覧会では、ハプスブルク家の肖像画を集めた一室があり、凛々しい女帝マリア・テレジアや華麗な皇妃エリザベートに誰もがためいきをつくことになるわけですが、ひつじ好きが見るべきものは彼女たちだけではありません。
神聖ローマ皇帝ルドルフ2世、神聖ローマ皇帝カール6世、オーストリア皇帝フランツ1世、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世。肖像画の中で、ハプスブルク家のあるじたちは、みなその胸に金羊毛勲章を下げています。要チェックです。
それはそれとして、グッズも買って参りました。
しおりとチャーム。使い勝手が良さそうなサイズです。
コンランショップはひつじ度が高い、というタレコミはずいぶん前からいただいておりました。ワイヤーアートとか、グリーティングカードとか。
で、探しに出かけたは良いものの、目当てのものは見つからず、代わりに買ってきたのがこの子、トラセリア・プチエクル・ムートン・フリースです。
ふわふわしてます。鈴が入っていて、ちりちりと鳴ります。がらがらですね、用途としては。ベビー用品のエリアにありましたし。
お店のかごには10個近く同じ品がつまっていたのですが、耳の角度とか口元の刺繍具合とかが少しづつ違うのですよ。可愛い子を選ぼうと迷う迷う。
背後からも一枚。ああもう、この子を入手したんだから、ひつじグッズ探索ミッションは成功ってことで良いです。
せっかくなので、もうひとつ、さらに小さな手乗りひつじグッズを。
初詣に出かけた豊川稲荷の門前町にある「こまもの屋 ふじや」さんで買ってきた、ちりめん細工の起き上がりこぼしならぬ起き上がり羊。十二支全部かごに盛ってあるなかから、やっぱり一番可愛い子を探しました。
カップと並べてみました。小さいです。お守りにして持ち歩くのに良いサイズかも。
豊川稲荷近くのお店については、こちらの豊川稲荷界隈商店街 おきつネットで詳細が見られます。
タピスリー(緯糸:羊毛、絹、金糸、銀糸;経糸:羊毛、1?につき7―9糸) 235×168?
この扉掛けは、1546年5月15日以前に、ブロンズィーノの下絵をもとにヤン・ロストによって制作された。
1545年の夏にメディチ家のコジモ1世によってフィレンツェに招請されたフランドルの職人ヤン・ロストとニコラ・カルヒャーの工房で織られた、初期のタピスリーのうちの一つである。「ウルビーノのヴィーナス―古代からルネサンス、美の女神の系譜」展カタログ
16世紀イタリアフィレンツェ、ブロンズィーノの下絵によるタピスリーです。牡羊座に乗って花を振りまく女神。ピッティ宮殿蔵です。
この扉口にある他の聖人たちはすべて同じように田舎風で、いわばアミアン市民の個人的な友人たちです。
彼らの下方には、四つ葉飾りが、守られ崇められていた一年間の快適な秩序を表し―上部に黄道十二宮のしるし、下部にそれぞれの月の労働が表されています。
(略)
3月―ブドウ畑の耕作。用心深い牡羊座、だがむしろ愚鈍である。
日々の街で見かける羊小物グッズ(?)です。
一見普通のペット用オヤツですが……拡大してみましょう
形がふわふわ羊毛みたいになっているのは狙っているのかはたまた偶然なのか…
「英国風景画展」(1992)カタログ
去年の夏に「放牧の羊」をご紹介している、トマス・シドニー・クーパー(1803―1902)をもう一度。やっぱり羊が丸々してます。