皇太子夫妻が住むパルド宮の、寝室控えの間のためのカルトンである。
(略)
娘たちが女の苦役を離れて川辺でくつろぐ情景を描き、まどろむ娘や子羊の姿もほほえましい。いずれも庶民が主役である。「アサヒグラフ別冊 美術特集 西洋編3 ゴヤ」
フランシスコ・デ・ゴヤによる、タピスリーのカルトン(タピスリーの原寸下絵)です。
ひつじ(ヒツジ、羊)のニュース、画像(写真)、グッズ、サイト、牧場などを紹介するひつじサイト。あなたの好きな羊もたぶん見つかります。
皇太子夫妻が住むパルド宮の、寝室控えの間のためのカルトンである。
(略)
娘たちが女の苦役を離れて川辺でくつろぐ情景を描き、まどろむ娘や子羊の姿もほほえましい。いずれも庶民が主役である。「アサヒグラフ別冊 美術特集 西洋編3 ゴヤ」
フランシスコ・デ・ゴヤによる、タピスリーのカルトン(タピスリーの原寸下絵)です。
羔羊(子羊の裘)
羔羊之皮 羔羊(こうやう)の皮 子羊の裘(かはごろも)
素絲五紽 素絲(そし)五紽(だ) 白絲の房飾り
退食自公 公より退食す 飯時の宮下り
委蛇委蛇 委蛇(ゐだ)たり委蛇たり おほどかにおほどかに
羔羊之革 羔羊の革 子羊の裘
素絲五緎 素絲五緎(いき) 白絲の房飾り
委蛇委蛇 委蛇たり委蛇たり おほどかにおほどかに
自公退食 公より退食す 飯時の宮下り
羔羊之縫 羔羊の縫(ほう) 子羊の裘
素絲五總 素絲五總(そう) 白絲の房飾り
委蛇委蛇 委蛇たり委蛇たり おほどかにおほどかに
退食自公 公より退食す 飯時の宮下り
先日の「千字文」より「詩讚羔羊」で触れた「詩経」召南より、「羔羊」です。食事のために宮廷から帰宅する大夫たちの容儀をたたえる歌とのこと。
このむれのなかには、メェーリンダという、ひつじのおんなのこが いました。
みんなは、ちょっとかわったこだといいますが、
うまれたときから かわっていたわけでは ありません。
ただ、いつもしたをむいて ムシャムシャとくさをたべることに、うんざりしていたのです。
マヌエラ・サルヴィ作、ルーシー・ミュレロヴァ絵、鈴木敦子訳の絵本です。
変わり者の羊メェーリンダは、空のひつじ雲を見上げて、彼らとともだちになりたいと思っています。考えたすえに、メェーリンダがしたこととは……?
墨悲絲染 詩讚羔羊
墨という人は、糸が色に染まるのをみて悲しみ、
詩(『詩経』)では、羔羊(ひつじ)のような徳を讃えた。
(略)
『毛詩(詩経)』に、「羔羊(こうよう)」の篇があり、讃(ほ)めて、
「召南(しょうなん)の国、文王の政に化し、位に在るものみな節倹・正直にして、徳、羔羊のごときなり(召南の国〔召公の治めた地方といわれる〕は、周の文王の政治教化をうけ、卿大夫たちは、みな質素で正直で、羔羊のような〔温順の〕徳をそなえていた)」と詠っている(これらの句は「羔羊」の詩の序)。
その意味は、その時代の士大夫(官職についている人)はなかまと一体となって、結束はかたいが、行動はひとにへつらって同調することはせず、正義のためには死をもいとわず、礼を守って生きたので、みな質素で正直で、その徳は羔羊(こひつじ)のようであった、というのである。
羔羊は乳を飲むとき、跪いて飲むのは人とかわりがなく、乳を飲むときでも遠慮し、はじらうのである。
古代中国で編まれた千字文からの一句です。
句は、「詩経」召南、羔羊篇を典拠としており、羔羊(「羔」は子羊、「羊」は、ええと、普通の羊、ですね)が備える徳について詠われています。
新しい世紀が明けそめた1401年、第二門扉制作のためのコンクールが宣言される。
主題は「イサクの犠牲」。課題作の制作期限は一年。材料費と生活費は組合もち。
(略)
1401年のコンクールの時代背景は暗いものだった。
1348年の大黒死病のあと、大きな疫病だけでも1361年、74年、83年、90年と頻発し、1400年にはフィレンツェで一万二千人という凄まじい数の犠牲者を出したばかりだった。
(略)
黒死病に効き目のある絵画の主題に「聖セバスティアヌス」がある。(略)黒死病はちょうど矢の跡のような黒い斑点が身体中に広がって三日とたたずに死にいたる病である。この相似性から、矢を射られても不死身の聖人が疫病から身を守る聖人として崇拝されるようになる。14世紀から急速にこの絵画主題が普及するのは、疫病との関係による。
「イサクの犠牲」も同じ効果が期待される主題である。(略)篤い信仰心のゆえに子供が九死に一生を得る話である。黒死病の犠牲者は子供が多かったのだ。
(略)
ギベルティの《イサクの犠牲》は、当時流行していた繊細な国際ゴシック様式の典型で、品良くまとまっている。
一方、ブルネッレスキの《イサクの犠牲》は、劇的リアリズムが革新的すぎて、当時の保守的な上層市民層の趣味には合致しない。
しかもブルネッレスキ作品が25.5キロと重いのに対して、ギベルティ作品は18.5キロと7キロも軽い。制作費が安くあがる。
最小限の出費と最大限の視覚的効果の兼ね合いは、フィレンツェ商人にとっては、明らかな魅力と映ったに違いない。勝敗は決した。
以前お話したブルネレスキとギベルティの「イサクの犠牲」に絡んだエピソードを。イサクの犠牲が黒死病に対抗するための主題であることや、制作費の問題が決定打になっていることなど、じつにリアルで刺激的です。
フェリペ4世、フィリップ善良公、アンブロジオ・スピノラと続いている、金羊毛騎士団勲章をつけた肖像画シリーズです。今回はティツィアーノの「カール5世」を。
カール5世は、その紋章にも金羊毛騎士団勲章が組み合わされています。あわせて下に。
ヴァランタン・ド・ブーローニュの描いたもので触れた「解放されたエルサレム」ですが、あらためて、同じテーマを描いた17世紀イタリアのルカ・ジョルダーノによる「エルミニアと羊飼い」を。
ブーシェの「雅な羊飼い」に続いて、ロココ美術をもうひとつ。ジャン・オノレ・フラゴナールの「家畜の群れの帰り」です。
「ああ、この世でいちばん幸せなのは、王や王女とはかぎらない。なんということでしょう、わけもなくお父さまに命をねらわれて、にげかくれしなければならないなんて」
そうつぶやきながら、王女は羊の鳴き声のするほうへ進んでいった。
ところがおどろいたことに、ぐるりを木々に囲まれた美しく小さな空き地に、一匹の大きな羊がいた。
羊の毛なみは雪のように白く、角は金色にかがやいていた。
花輪を首に、大きな真珠のかざりを足に巻き、ダイヤモンドをちりばめた首輪をつけていた。
羊は、オレンジの花がこんもりとさく土手の上に、金の布の日よけをかけて日光の熱をさえぎり横たわっていた。
あたりには百匹もの羊がてんてんとちらばっていた。
どの羊も草は食べず、コーヒーやレモネードを飲み、シャーベットやアイスクリームや、クリームのかかったイチゴや砂糖菓子を食べていた。
19世紀イギリスの民俗学者アンドルー・ラングが蒐集再話した世界童話集より、「ふしぎな羊」です。
父王に憎まれ、ひとりで森をさまようことになった王女は、羊の鳴き声に導かれて、美しい羊の王が君臨する別世界の客となりますが……。
13世紀イタリアのドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャによる祭壇画「マエスタ(荘厳の聖母)」から。居並ぶ天使と聖人たちの右端に、聖アグネスが佇んでいます。
聖アグネスを描いたものは、他にエル・グレコ「聖アグネスと聖マルティナのいる聖母子」、フラ・アンジェリコ「聖母戴冠」、ヘント祭壇画などをご紹介しています。
一度手にするともう普通のものには戻れなくなると噂の高級ティッシュ、
ネピア「鼻セレブ」シリーズのひつじバージョンを買ってまいりました。
………………いえ。
本当は、ずいぶん前にカーター卿さんから(いつもありがとうございます)お知らせいただいた、
「ユニクロの企業コラボTシャツにネピア鼻セレブが」
との情報を、Tシャツ入手後にあわせてご紹介しようと思ってたのですが。
国内から海外まで様々なジャンルで活躍している企業とのコラボレーションTシャツです。
クリエイターたちのアイデアが合わさって生まれたデザインや、過去に実際に使われていた企業オリジナルのポスターなどをモチーフにしたレトロ感たっぷりのデザインをお楽しみください。
企業名:王子ネピア株式会社
ブランド名:ネピア:鼻セレブ
最寄りの店舗をまわっても見当たらず、ユニクロのオンラインストアを見れば完売との表示が。油断しました。しょんぼり。
あとは、ネピア内でTシャツプレゼントが行われているようです。60名……60名か……。
「手相占い」のタピスリーでも触れたフランソワ・ブーシェの「雅な羊飼い」です。
前にニュースリリースを紹介しました
「ひつじがすき 日本のひつじ牧場」(DVD-ROM)ですが
amazonから発送の連絡がきました。
発売日明日か!
まだ未見の方は「ひつじがすき」やひつじにあいたいもあわせて是非。
ゲインズバラの制作において注目されるのが、後半年の肖像画と農村風景や田園風景を意図的に組み合わせた絵画で、これらの作品は、ゲインズバラに特異なものとして、レノルズによって「空想画(fancy picture)」と称されることとなる。
(略)
本作品では、温かみのある夕日に照らされた穏やかな田舎の風景の片隅に、聖母子像のごとく可憐な姿で佇む家族の姿が描かれている。
その牧歌的な風景と、アトリエでポーズを取ったかに見える人物の姿勢は、ゲインズバラが得意としたファンシー・ピクチャーの特徴とも言えよう。「東京富士美術館所蔵絵画名品展 流転するバロック―その400年」
「羊飼いのいる山の風景」と「羊飼いと羊のいる風景」をご紹介している、トマス・ゲインズバラの「田舎家の前の人々」です。