興福寺東金堂木造十二神将立像のうち頞儞羅大将
昨日、奈良の正倉院展についてお知らせしたところなのですが、もしご訪問のさいにお時間があれば、興福寺に立ち寄られることをおすすめします。
なぜかと言って、
十二神将立像 頞儞羅(あにら)大将「南円堂平成大修理落慶記念 興福寺国宝展」カタログ
この仏像があるから。
木造十二神将立像(国宝)
宮毘羅(くびら)、伐折羅(ばさら)、迷企羅(めきら)、安底羅(あんちら)、頞儞羅(あにら)、珊底羅(さんちら)、因達羅(いんだら)、波夷羅(ばいら)、摩虎羅(まこら)、真達羅(しんだら)、招杜羅(しょうとら)、毘羯羅(びから)の12体。
像高113.0〜 126.3cm
東金堂の須弥壇上に安置される、一具の十二神将像である。
十二神将は『薬師如来本願経』に説かれ、薬師如来とその信仰者を守護するとされる12体の夜叉である。
本一具は鎌倉時代の作で、ヒノキ材の寄木造。
十二神将はそれぞれに十二支が配当されますが、こちらの興福寺東金堂では、仏像の頭上に十二支の動物たちが載せられているのですよ。薄暗がりで遠目に見ることになるので、判別はほとんど不可能なんですが、「未」は頞儞羅(あにら)大将です。お気が向かれたら、ぜひぜひ。
奈良では、他に南都銀行本店の壁にもヒツジがいます。あわせてこちらもぜひ。
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