『唐詩選』より、「水鼓子」。

雕弓(ちょうきゅう)白羽 猟して初めて回(かえ)れば

薄夜 牛羊 復た下り来る

夢水(ぼうすい)河辺 青草合し

黒山(こくざん)峰外 陣雲開く

美しく塗った弓、白い矢羽根の矢をたばさみ、いましも猟から帰って来れば、
夕闇はあたりを包んで、牛も羊もねぐらへと、丘の上から下りて来る。
夢水の川辺には青草が一面に茂り、
黒山の峰のかなたには、戦雲も散り去った。

唐代の漢詩を。張子容の作に擬される「水鼓子」です。
同時代の漢詩は、李白を時々ご紹介しております。こちらでぜひ。


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