ヴェルレーヌ「譬喩」より。

生贄の羊、その母のあと、從ひつつ、

何の苦もなくて、牧草を食み、身に生ひたる

羊毛のほかに、その刻來ぬれば、命をだに

惜まずして、主に奉る如くわれもなさむ。

「上田敏全訳詩集」

上田敏の訳による、ポール・ヴェルレーヌの「譬喩」の一部を。

ヴェルレーヌは、堀口大學による「知恵」をご紹介したことがあります。


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